日経平均は5日ぶり小幅反発。2日の米国市場でNYダウは3日ぶりに反発し、469ドル高となった。ロシアとサウジアラビアが減産で合意する見込みとのトランプ大統領の発言を受け、原油先物相場が急伸したことが好感された。本日の日経平均も132円高からスタートすると、朝方には一時18059.15円(前日比240.43円高)まで上昇。しかし、本日発表される3月の米雇用統計や週末での新型コロナウイルスの感染拡大が警戒され、後場には一転して17646.50円(同172.22円安)まで下落する場面があった。
大引けの日経平均は前日比1.47円高の17820.19円となった。東証1部の売買高は14億9911万株、売買代金は2兆3669億円と2月21日以来の低水準だった。業種別では、鉱業、保険業、電気・ガス業が上昇率上位だった。一方、空運業、輸送用機器、鉄鋼が下落率上位だった。東証1部の値上がり銘柄は全体の22%、対して値下がり銘柄は76%となった。
個別では、デンカが商いを伴って急伸し、ストップ高水準で取引を終えた。新型コロナウイルス治療を巡り期待の高まる「アビガン」の原料供給を決定したと発表している。「アビガン」を手掛ける富士フイルムは6%超上昇した。その他売買代金上位では任天堂、ファーストリテ、東エレクなどがしっかり。原油高を受けて国際帝石などが大きく買われる場面もあった。また、デンカに続きサイバリンクスなどが東証1部上昇率上位に顔を出した。一方、ソフトバンクG、ソニー、トヨタ自などが軟調。リクルートHDは5日続落し、3%超の下落となった。臨時休業を発表した鳥貴族や串カツ田中、ラウンドワンは急落。また、上期業績を小幅下方修正したインソースが東証1部下落率トップとなった。