9日前引け時点の日経平均構成銘柄の騰落数は、値上がり80銘柄、値下がり139銘柄、変わらず6銘柄となった。
9日の日経平均は5日ぶりに反落。84.98円安の19268.26円(出来高概算6億1537万株)で前場の取引を終えた。前日の米国市場では、米国立アレルギー感染症研究所所長が、新たな入院患者数が減っていることから「来週以降に転換点を迎える」とピークアウトを示唆する前向きな発言をしたことが市場心理を上向かせた。その後、民主党大統領候補で急進派の社会主義者として知られるサンダース氏が大統領選撤退を発表したことなどを受けて、主要株価3指数は大幅高となった。こうした米株高の流れから、日経平均株価は5日続伸してスタートした。ただ、前週末からの続伸でこの間の上げ幅も1500円に達していることから、急ピッチでの上昇に対する警戒感もあり、その後は上値が重く、前日比で小幅にマイナスの水準に転じてからは、こう着感を強める展開となった。
セクターでは、陸運業を筆頭に証券業、食料品、倉庫・運輸関連、不動産業、パルプ・紙、保険業、銀行業など東証33業種中29業種がマイナス。他方、鉱業、海運業、ゴム製品、ガラス・土石がプラスで終えている。
値下がり寄与トップは富士フイルムで1銘柄で日経平均を約10円押し下げた。証券会社による投資評価引き下げの動きが観測されている。同2位はエムスリーとなり、中外製薬、バンナムHD、アドバンテスなどがつづいた。また、日経平均構成銘柄の下落率トップも富士フイルムで4.99%安、同2位は東武で4.16%安だった。
値上がり寄与トップはソフトバンクGで1銘柄で日経平均を約16円押し上げた。同2位はファナックとなり、資生堂、スズキ、TDK、カシオ計などがつづいた。また、日経平均構成銘柄の上昇率トップは三越伊勢丹で5.30%高、同2位は日本板硝子で4.67%高だった。
*11:30現在
日経平均株価 19268.26(-84.98)
値上がり銘柄数 80(寄与度+68.16)
値下がり銘柄数 139(寄与度-153.14)
変わらず銘柄数 6
○値上がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
ソフトバンクG 4212 73 +15.78
ファナック 14845 265 +9.55
資生堂 6733 203 +7.31
スズキ 2924 115.5 +4.16
TDK 8370 100 +3.60
カシオ 1722 67 +2.41
SUBARU 1975 60 +2.16
住友不 2635.5 47 +1.69
ミツコシイセタン 616 31 +1.12
日立建 2387 30 +1.08
丸井G 1740 30 +1.08
コマツ 1840 28 +1.01
コムシスHD 2699 26 +0.94
コナミHD 3270 25 +0.90
豊通商 2369 25 +0.90
トレンド 4825 25 +0.90
日揮HD 1013 24 +0.86
クレセゾン 1103 20 +0.72
横河電 1383 19 +0.68
ソニー 6721 19 +0.68
○値下がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
富士フイルム 5446 -286 -10.30
エムスリー 3695 -85 -7.35
中外薬 13505 -155 -5.58
バンナムHD 5283 -122 -4.39
アドバンテ 4590 -60 -4.32
信越化 11265 -110 -3.96
花王 8977 -106 -3.82
テルモ 3712 -25 -3.60
ファミマ 1934 -25 -3.60
ダイキン 13900 -95 -3.42
第一三共 7435 -95 -3.42
エーザイ 7588 -90 -3.24
キッコーマン 4775 -85 -3.06
トヨタ 6669 -84 -3.03
アステラス薬 1683.5 -16 -2.88
KDDI 3131 -13 -2.81
リクルートHD 2704 -26 -2.81
セコム 8953 -74 -2.67
三井不 1880 -72 -2.59
大塚HD 4224 -67 -2.41