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値がさハイテク株けん引で日経平均の2万円回復が射程に【クロージング】

17日の日経平均は大幅に反発。607.06円高の19897.26円(出来高概算14億株)で取引を終えた。16日の米国市場では、NYダウは小幅な上昇であり、シカゴ先物においても、大阪比で小幅な下げであった。しかし、トランプ政権による経済活動再開の指針が発表されたほか、ギリアド・サイエンシズの治療薬と有望視されている製品が新型コロナウイルスで効果が見られたとする報道もあり、これが材料視される流れとなった。

寄り前段階でグローベックスの米株先物が大幅に上昇していたほか、シカゴ先物も400円近く上昇していた中で、大幅に反発して始まった。その後は高値圏でのもち合いが続いていたが、大引けにかけての強い値動きにより、一時19900円台を回復する局面もみられた。

東証1部の騰落銘柄は、値上がり数、値下がり数が拮抗。セクターでは、海運、輸送用機器、非鉄金属、鉄鋼、精密機器、ゴム製品が堅調。半面、陸運、水産農林、パルプ紙、食料品、石油石炭が冴えない。指数インパクトの大きいところでは、ファーストリテ、ソフトバンクG、東エレク、信越化、アドバンテスト、ファナックがけん引。

指数インパクトの大きい値がさ株がけん引する展開となり、日経平均は後場に入っても強含みの展開が続いた。ただし、値がさ株がけん引する状況であり、内需系などは利食いに押されている銘柄も目立っており、リバランス中心ともみられる。米国同様の流れでもあり、週末の米国株が期待通りの上昇ともなれば、週明けにも期待が持続しよう。

また、テクニカル面では一目均衡表の雲に接近してきている。跳ね返される可能性があるものの、薄い雲であるため突破をみせてくるようだと、日経平均の2万円回復が意識される。一方で、値がさハイテク株が買われる局面においては、足元で強い値動きを続けていた直近IPO銘柄等は、やや利食い優勢の展開になりやすいだろう。

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