■今後の見通し
3. 2020年12月期の業績見通し
RS Technologiesの2020年12月期の連結業績は、売上高で前期比7.4%減の22,700百万円、営業利益で同32.2%減の3,200百万円、経常利益で同37.2%減の3,400百万円、親会社株主に帰属する当期純利益で同20.9%減の2,400百万円となる見通し。主に中国の景気減速と子会社の工場移転に伴う一時的な生産量の落ち込み、減価償却費の増加が減益要因となる。
会社別の業績計画を見ると、同社の売上高は前期比1.6%減の9,300百万円、営業利益は同14.5%減の1,700百万円となる見通し。再生ウェーハの堅調な需要を見込んでいるものの、為替前提レートを108円/ドル(前期実績は111円/ドル)と円高で想定しており、為替変動で約1億円の減益要因を見込んでいるほか、人件費や諸費用の増加が減益要因となる。
台湾子会社の売上高は前期比15.5%増の4,000百万円、営業利益は同15.6%減の1,000百万円と増収減益を見込んでいる。再生ウェーハ需要は堅調に推移するものの、減価償却費の増加や諸費用の増加が減益要因となる。また、中国子会社の売上高は前期比31.4%減の6,900百万円、営業利益は同87.2%減の200百万円を見込んでいる。売上高は中国の景気減速や工場移転に伴う一時的な生産量の落ち込みが減少要因となる。また、利益面では前期に計上した工場移転に伴う一時的な費用がなくなるものの、減収要因に加えて8インチプライムウェーハの設備投資に伴う減価償却費の増加が減益要因となる。その他子会社等については、売上高2,500百万円、営業利益300百万円を見込んでいる。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)