26日のドル・円は、東京市場では107円69銭から107円92銭まで上昇。欧米市場でドルは107円84銭から107円40銭まで下落し、107円55銭で取引終了。
本日27日のドル・円は、107円台で推移か。世界各国における経済活動再開の動きを意識して、リスク回避的な円買いはやや縮小する可能性がある。
26日のニューヨーク市場では、新型コロナウイルスワクチンや経済活動の再開を巡る期待が広がり、NYダウ平均株価は500ドル超の上昇。S&P総合500種指数は一時3000ポイントを上回った。外為市場では株高を受けてリスク選好的な円売りが優勢となった。26日の日経平均は529円高で終えており、日本株が強い動きを見せたこともリスク選好的な円売りを促す一因となったようだ。
ただ、米中関係の今後については予断を許さない状況が続いている。トランプ米大統領は26日、中国が香港を対象にした国家安全法を制定する方針を示したことについて、今週中に米国が中国に対する措置を講じる準備を進めているとの見方を示した。中国側は米国の行動を内政干渉であるとの立場を変えることはないとみられており、米中対立の行方を巡って金融市場の不確実性は再び高まる可能性がある。