29日前引け時点の日経平均構成銘柄の騰落数は、値上がり61銘柄、値下がり160銘柄、変わらず4銘柄となった。
日経平均は5日ぶり反落。62.31円安の21854.00円(出来高概算7億株)で前場の取引を終えている。
28日の米株式市場でNYダウは3日ぶりに反落し、147ドル安となった。週間の失業保険申請件数の減少傾向や、新型コロナウイルスの被害が大きかったニューヨーク市も6月初旬に第1段階の活動再開に踏み切る可能性を示唆したことが好材料視され、上昇する場面もあった。しかし、トランプ大統領が中国に関する会見を29日に開くと発表すると、米中関係の悪化懸念から引けにかけて下落に転じた。中国が「香港国家安全法」の制定方針を採択したことを受け、対中制裁を科すとみられている。本日の日経平均もこうした流れを引き継いで108円安からスタートすると、前場には一時21710.80円(205.51円安)まで下落。ただ、香港株が朝安後に下げ渋っていることなどから、日経平均も売り一巡後は底堅く推移した。
セクターでは、鉄鋼、海運業、輸送用機器などが下落率上位。半面、医薬品、食料品、情報・通信業などが上昇率上位だった。東証1部の値下がり銘柄は全体の53%、対して値上がり銘柄は43%となっている。
値下がり寄与トップはファナックとなり1銘柄で日経平均を約21円押し下げた。同2位は東エレクとなり、アドバンテス、リクルートHD、資生堂、オムロンなどがつづいた。また、日経平均構成銘柄の下落率トップは前日の引け後に決算を発表したニコンで8.82%安となった。
一方、値上がり寄与トップは中外製薬となり1銘柄で日経平均を約16円押し上げた。同2位はテルモとなり、エーザイ、ファーストリテ、エムスリーなどがつづいた。
*11:30現在
日経平均株価 21854.00(-62.31)
値上がり銘柄数 61(寄与度+102.76)
値下がり銘柄数 160(寄与度-165.07)
変わらず銘柄数 4
○値上がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
中外薬 15465 440 +15.85
テルモ 4249 103 +14.84
エーザイ 8256 206 +7.42
ファーストリテ 59310 200 +7.20
エムスリー 4320 80 +6.92
第一三共 9462 169 +6.09
ソフトバンクG 4853 26 +5.62
大塚HD 4820 151 +5.44
セコム 9396 141 +5.08
凸版印 1855 114 +2.05
ヤマトHD 2375 52 +1.87
ダイキン 15985 50 +1.80
ソニー 6927 43 +1.55
塩野義 6118 42 +1.51
ニチレイ 2962 82 +1.48
キッコーマン 5390 40 +1.44
ファミマ 2003 10 +1.44
アステラス薬 1882 7.5 +1.35
味の素 1853 35.5 +1.28
日産化学 4695 35 +1.26
○値下がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
ファナック 19180 -580 -20.89
東エレク 21710 -375 -13.51
アドバンテ 5220 -130 -9.37
リクルートHD 3772 -77 -8.32
資生堂 6686 -151 -5.44
オムロン 7170 -150 -5.40
ホンダ 2825.5 -72.5 -5.22
京セラ 5868 -70 -5.04
キヤノン 2231 -78 -4.21
安川電 3845 -110 -3.96
スズキ 3828 -96 -3.46
電通G 2897 -96 -3.46
ニコン 993 -96 -3.46
トヨタ 6882 -91 -3.28
富士フイルム 4991 -81 -2.92
SUBARU 2392 -67 -2.41
NTTデータ 1253 -13 -2.34
ブリヂストン 3589 -51 -1.84
7&iHD 3719 -51 -1.84
デンソー 4163 -50 -1.80