19日の米国長期債相場はやや強含み。米国における新型コロナウイルスの感染者数が増加していることや、不安定な株式相場を意識した買いが入った。米連邦準備制度理事会(FRB)のクラリダ副議長は「FRBが米国債を購入する可能性に制限はない」との見方を伝えたことや、ボストン地区連銀のローゼングレン総裁が「金融政策と財政政策の両面から追加支援が必要となる公算が大きい」、「年後半の景気回復は当初の予想ほど力強くない」との見方を示したことも材料視された。10年債利回りは、一時0.742%近辺まで上昇した後、0.686%近辺まで低下する場面があった。
イールドカーブは、ややフラットニング気配。2年−10年は51.10bp近辺、2年-30年は127.50bp近辺で引けた。2年債利回りは0.19%(前日比:0bp)、10年債利回りは0.69%(同比:-2bp)、20年債利回りは1.22%(同比:-2bp)、30年債利回りは1.46%(同比:-2bp)で取引を終えた。