25日大引け時点の日経平均構成銘柄の騰落数は、値上がり20銘柄、値下がり202銘柄、変わらず3銘柄となった。
日経平均は続落した。国際通貨基金(IMF)による景気後退リスクの指摘や米国から欧州連合(EU)への新関税検討の報道、新型コロナウイルスの感染者数急増を受けたニューヨーク州等による14日間の隔離要請など悪材料が相次ぎ、前日の米国株式市場は大きく下落。この流れを受けて、前場の日経平均も下落スタートし、一時は22165.14円と25日移動平均線を割り込む場面があった。ただ、下値では押し目買いの動きや日銀によるETF(上場投資信託)買いへの思惑、そのほか、3月期決算企業の期末配当に伴う再投資などが下支えしたようで、その後は下げ渋り、結局、後場も上値は重かったが、25日線上は保持したうえで取引を終えた。
大引けの日経平均は前日比274.53円安の22259.79円となった。東証1部の売買高は13億0537万株、売買代金は2兆2608億円だった。セクター別では、空運業、不動産業、非鉄金属、鉄鋼、海運業、輸送用機器、銀行業などが下落率上位となった一方、精密機器のみが上昇した。東証1部の値上がり銘柄は全体の20%、対して値下がり銘柄は76%であった。
値下がり寄与トップはファーストリテとなり1銘柄で日経平均を約32円押し下げた。同2位はリクルートHDとなり、ファミマ、京セラ、TDK、トヨタなどがつづいた。
一方、値上がり寄与トップはオリンパスとなり1銘柄で日経平均を31円押し上げた。同2位は中外製薬となり、第一三共、東エレク、花王などがつづいた。オリンパスは、デジカメを中心とする映像事業を投資ファンドの日本産業パートナーズに売却すると発表、事業売却による医療事業への経営資源集中を評価する動きが優勢に。
*15:00現在
日経平均株価 22259.79(-274.53)
値上がり銘柄数 20(寄与度+52.41)
値下がり銘柄数 202(寄与度-326.94)
変わらず銘柄数 3
○値上がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
オリンパス 2132.5 214 +30.84
中外薬 17430 250 +9.01
第一三共 8950 64 +2.31
東エレク 25545 50 +1.80
花王 8684 49 +1.77
資生堂 7023 38 +1.37
キリンHD 2301 32 +1.15
テルモ 4172 8 +1.15
楽天 998 27 +0.97
小田急 2701 27 +0.49
NEC 5170 120 +0.43
ヤマハ発 1681 9 +0.32
ヤマトHD 2345 6 +0.22
太陽誘電 3350 5 +0.18
サイバー 5360 20 +0.14
明治HD 8380 10 +0.07
東ガス 2508.5 10 +0.07
京王 6280 10 +0.07
中部電 1372 12 +0.04
ソニーFH 2593 1 +0.01
○値下がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
ファーストリテ 62090 -880 -31.70
リクルートHD 3694 -154 -16.64
ファミマ 1841 -101 -14.55
京セラ 5989 -159 -11.46
TDK 10640 -230 -8.29
トヨタ 6795 -182 -6.56
ファナック 19370 -180 -6.48
NTTデータ 1210 -34 -6.12
日産化学 5320 -160 -5.76
ソフトバンクG 5370 -26 -5.62
セコム 9343 -153 -5.51
ホンダ 2779.5 -75.5 -5.44
ヤマハ 5030 -150 -5.40
電通G 2550 -145 -5.22
住友不 2884 -140 -5.04
エプソン 1224 -66 -4.76
塩野義 6846 -126 -4.54
オムロン 7160 -120 -4.32
アドバンテ 5980 -60 -4.32
日東電 5860 -120 -4.32