■上げ渋り、EUとの貿易協定交渉は難航するとの見方も
先週のポンド・円は上げ渋り。ウイルス感染の抑制を意識して一時134円に迫る場面があったが、欧州連合(EU)との新たな自由貿易協定を巡る交渉は難航が予想されていること、米国との間で貿易摩擦が生じる可能性があることから、リスク選好的なポンド買いは縮小した。原油先物の下落も意識されたようだ。取引レンジ:131円77銭−133円99銭。
■もみ合いか、ウイルス感染抑制期待も
今週のポンド・円は、もみ合いか。英国内での新型コロナウイルスの感染拡大ペースが緩やかになりつつあることから、1-3月期国内総生産改定値が市場予想と一致、または上回った場合、ポンドは売りづらい展開となりそうだ。ただ、米国との通商摩擦に警戒感が広がり、リスク選好的なポンド買いが大きく広がる可能性は低いとみられる。
○発表予定の英主要経済指標・注目イベント
・6月30日:1-3月期国内総生産改定値(速報値:前年比-1.6%)
予想レンジ:131円00銭−133円50銭