9日前引け時点の日経平均構成銘柄の騰落数は、値上がり43銘柄、値下がり178銘柄、変わらず4銘柄となった。
日経平均は反発となった。47.36円高の22486.01円(出来高概算5億2850万株)で前場の取引を終えた。8日の米国市場は、ハイテク株が押し上げた形で上昇して寄り付いた。ウイルス感染の再拡大が経済回復を遅らせるとの懸念や米国政府がTikTokを含む中国製アプリの禁止を検討していることなど、米中対立深刻化への懸念が強まり下落に転じる局面もあった。しかし、ハイテク株の上昇が終始下値を支え引けにかけては大きく上昇した。
本日の東京市場は好調な米国市場や寄り付き前に発表された機械受注が市場予想を上回ったことから投資心理が改善し日経平均は小幅上昇してスタートした。寄り付き後は、前日終値を挟んだ水準で推移した後、若干上げ幅を拡大し推移している。寄り付き後に下落していた、トヨタなど輸出関連株の一角に買いが入ったことや、日経225採用銘柄であるファミリーマートがストップ高まで買われたことが相場を下支えしたようだ。そのほか、時価総額上位のソフトバンクGが大幅反発していることも寄与したようだ。日経平均は一時22545.95円まで買われる場面があり、47.36円高の22486.01円で午前の取引を終えている。
業種別では、情報・通信業、証券・商品先物取引業、小売業、その他金融業などが値上がり率上位となり、不動産業、鉄鋼、空運業、海運業が値下がり率上位となっている。東証1部の値上がり銘柄は全体の27.8%、対して値下がり銘柄は全体の68.2%となっている。
値上がり寄与トップはソフトバンクGとなり1銘柄で日経平均を61円押し上げた。アリババグループの株価が前日の米株市場で一時9%超の急騰となり、含み益の拡大が材料視される展開に。同2位は伊藤忠によるTOBに伴う完全子会社化が発表されたファミマとなり、エーザイ、ファナック、ファーストリテ、ダイキンなどがつづいた。また、日経平均構成銘柄の上昇率トップもソフトバンクGとなり4.67%高となった。ソフトバンクGは国内証券の目標株価引き上げも観測されている。
一方、値下がり寄与トップは第一三共となり1銘柄で日経平均を約8円押し下げた。同2位はイオンとなり、セコム、ヤマハ、京セラなどがつづいた。日経平均構成銘柄の下落率トップはイオンで、第1四半期営業赤字決算受けて利食い売りが優勢となり5.49%安となった。
*11:30現在
日経平均株価 22486.01(+47.36)
値上がり銘柄数 43(寄与度+182.29)
値下がり銘柄数 178(寄与度-134.93)
変わらず銘柄数 4
○値上がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
ソフトバンクG 6300 281 +60.73
ファミマ 2154 400 +57.64
エーザイ 8865 330 +11.89
ファナック 19575 255 +9.19
ファーストリテ 62300 170 +6.12
ダイキン 18520 155 +5.58
KDDI 3281 22 +4.76
NTTデータ 1192 21 +3.78
東エレク 29910 100 +3.60
ソニー 7511 81 +2.92
トレンド 6220 80 +2.88
アドバンテ 6860 40 +2.88
日東電 5920 70 +2.52
安川電 4085 45 +1.62
住友鉱 3195 65 +1.17
エムスリー 4870 10 +0.86
リクルートHD 3635 5 +0.54
静岡銀 701 12 +0.43
東京海上 4679 23 +0.41
NTT 2513.5 27.5 +0.40
○値下がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
第一三共 8305 -211 -7.60
イオン 2394.5 -139 -5.01
セコム 9279 -117 -4.21
ヤマハ 4705 -115 -4.14
京セラ 5700 -55 -3.96
アステラス薬 1711 -21.5 -3.87
住友不 2675 -106 -3.82
大塚HD 4484 -95 -3.42
富士フイルム 4579 -86 -3.10
ヤマトHD 2688 -83 -2.99
キッコーマン 4920 -80 -2.88
TDK 10410 -80 -2.88
テルモ 4003 -19 -2.74
電通G 2474 -74 -2.67
塩野義 6214 -72 -2.59
キヤノン 2037.5 -47.5 -2.57
三井不 1797 -60 -2.16
武田 3707 -59 -2.13
日化薬 1030 -54 -1.95
花王 8475 -54 -1.95