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日経平均は反落、コロナ拡大や企業への影響に懸念

日経平均は反落。9日の米国市場でNYダウは反落し、361ドル安となった。新型コロナウイルス感染者数の増加とともに経済活動の再封鎖への警戒感が広がった。ただ、ハイテク比率の高いナスダック総合指数は連日で過去最高値を更新。米国株が高安まちまちとなるなか、本日の日経平均は5円高からスタートした。後場中ごろまでは小安い水準でもみ合う場面が多かったが、本日の東京都の新型コロナ新規感染者数が過去最多になったこと、良品計画の米子会社が破綻したことなどが伝わると下げ幅を広げた。

大引けの日経平均は前日比238.48円安の22290.81円となった。なお、オプション7月物の特別清算指数(SQ)は22601.81円。東証1部の売買高は13億3791万株、売買代金は2兆4589億円だった。業種別では、全33業種がマイナスとなり、鉱業、証券、不動産業、その他金融業、パルプ・紙が下落率上位だった。東証1部の値下がり銘柄は全体の89%、対して値上がり銘柄は9%となった。

個別では、通期業績予想を下方修正したファーストリテが3%超の下落となり、日経平均を約75円押し下げた。任天堂、トヨタ自、三菱UFJなどのメガバンク株も軟調で、前場堅調だったソフトバンクGや東エレクは小安く引けた。決算発表銘柄ではローソンが売られたほか、乃村工芸、くら寿司、久光薬は急落。また、ボルテージが東証1部下落率トップとなった。一方、ソニー、レーザーテック、アドバンテス、ファナックがしっかり。アドバンテスなどは前日の米半導体株高が、ファナックは6月工作機械受注の回復が支援材料となった。「Go Toキャンペーン」が22日から始まると伝わり、KNTCTなどの旅行関連株は後場急伸。また、C&R社やエスクローAJ、SHIFTは決算が好感され、東証1部上昇率上位に顔を出した。

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