16日のドル・円は、東京市場では106円83銭から107円01銭まで下落。欧米市場でドルは106円92銭から107円40銭まで上昇し、107円28銭で取引終了。
本日17日のドル・円は、107円台で推移か。米製造業などの景況感は改善傾向にあることから、リスク回避的なドル売りは抑制される可能性がある。
4-6月期の中国経済はまずまずの回復を見せているが、個人消費の回復はやや遅れているようだ。それでも今年後半にかけて中国経済のゆるやかな回復が期待されているようだ。追加の経済支援策の可能性は残されており、内需は次第に立ち直るとみられる。中国経済の持続的な回復は日本経済にとっても好材料になるとの見方が多い。
ただし、米国経済の見通しは依然として不透明であること、米中関係の大幅な改善は期待できないとの見方が多いことから、一部の市場関係者は「新型コロナウイルスの感染流行が終息しても、金融市場の不確実性が大幅に低下する保証はない」と指摘している。為替取引については、リスク選好よりも安全逃避的な取引が多くなる可能性がある。