日経平均は3日ぶり小幅反発。17日の米国市場ではNYダウが62ドル安と小幅に続落する一方、ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は反発するなどまちまちだった。週明けの東京市場でも業績期待の高い値がさハイテク株を中心に買いが先行し、日経平均は75円高からスタート。NYダウ先物が時間外取引で新型コロナウイルス感染拡大への懸念から軟調となり、日経平均も前場に22580.19円(前週末比116.23円安)まで下落する場面があったが、後場に入ると日銀の上場投資信託(ETF)買い入れ観測を支えに値を戻した。
大引けの日経平均は前週末比21.06円高の22717.48円となった。東証1部の売買高は9億1893万株、売買代金は1兆6776億円と6月22日以来の低水準だった。業種別では、証券、機械、電気機器が上昇率上位だった。一方、空運業、陸運業、ゴム製品が下落率上位だった。東証1部の値上がり銘柄は全体の61%、対して値下がり銘柄は36%となった。
個別では、東エレク、ソニー、日本電産などが堅調。ダイキンが3%超の上昇で上場来高値を更新し、英政府が日本政府に次世代通信規格「5G」の通信網づくりで協力を求めたとの報道から富士通は4%近い上昇となった。中小型株ではテラスカイが連日で賑わい、パソナやKOAも決算を受けて急伸。また、日本通信が東証1部上昇率トップとなった。一方、ソフトバンクGやレーザーテックが2%超下落し、任天堂やファーストリテも軟調。トヨタ自は小安く引けた。NOKは上期の業績悪化見通しが嫌気されて売り先行。H.I.S.など旅行関連株の下げも目立った。また、キャンディルやDLEが東証1部下落率上位に顔を出した。