22日大引け時点の日経平均構成銘柄の騰落数は、値上がり67銘柄、値下がり155銘柄、変わらず3銘柄となった。
日経平均は3日ぶりに反落した。前日の米株式市場では、欧州が復興基金で合意したことが好感され上昇して寄り付いたが、今週後半に控えている主要ハイテク株の決算を見極めたいとの思惑から手仕舞う動きが広がり、上げ幅を縮めた。こうした高安まちまちな米株式市場の流れのほか、前日のダウ平均上昇の要因の一つとなったEU復興基金案の合意は、東京市場では昨日の後場の段階ですでに織り込み済みとの見方から、買い手掛かり材料とはならなかった。むしろ、欧州景気の回復期待により外為市場でユーロが買われ、ドルがユーロ以外の通貨に対しても安くなったことから、早朝の時間帯に1ドル=106円60銭台と、昨日の円の安値から70銭ほど円高・ドル安に振れ、これが株価を抑える要因となった。
また、後場に入ってからは、明日からの国内4連休を控える中、朝方買いが先行していた非鉄金属や銀行などの景気敏感株にも持ち高調整の売りが出たほか、時間外のNYダウ株価指数先物が上げ幅を縮小したことも重しとなった。
大引けの日経平均は前日比132.61円安の22751.61円となった。東証1部の売買高は10億8537万株、売買代金は1兆8880億円だった。セクター別では、陸運、医薬品、倉庫運輸、精密機器、水産農林などが下落率上位となった一方、鉱業、石油石炭、建設の3業種は上昇した。東証1部の値上がり銘柄は全体の21%、対して値下がり銘柄は75%であった。
値下がり寄与トップはテルモとなり1銘柄で日経平均を約24円押し下げた。同2位はファーストリテとなり、第一三共、セコム、中外製薬、花王などがつづいた。
一方、値上がり寄与トップはエムスリーとなり1銘柄で日経平均を10円押し上げた。同2位は信越化となり、ソフトバンクG、オリンパス、日本ハム、7&iHDなどがつづいた。
*15:00現在
日経平均株価 22751.61(-132.61)
値上がり銘柄数 67(寄与度+45.16)
値下がり銘柄数 155(寄与度-177.77)
変わらず銘柄数 3
○値上がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
エムスリー 5160 120 +10.37
信越化 13405 270 +9.73
ソフトバンクG 6492 28 +6.05
オリンパス 1996.5 18 +2.59
日本ハム 4350 55 +0.99
7&iHD 3475 25 +0.90
ファナック 20820 25 +0.90
豊通商 2837 20 +0.72
アルプスアル 1475 20 +0.72
エプソン 1230 10 +0.72
アドバンテ 6740 10 +0.72
パナソニック 1029.5 18 +0.65
大林組 1001 18 +0.65
SUBARU 2271 17 +0.61
大和ハウス 2568 16.5 +0.59
サイバー 6200 80 +0.58
ホンダ 2773 8 +0.58
大日住薬 1407 14 +0.50
洋缶HD 1215 11 +0.40
三菱電 1399 11 +0.40
○値下がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
テルモ 4007 -168 -24.21
ファーストリテ 58850 -490 -17.65
第一三共 8415 -409 -14.73
セコム 9201 -300 -10.81
中外薬 5197 -88 -9.51
花王 8480 -240 -8.65
リクルートHD 3575 -50 -5.40
東エレク 29660 -140 -5.04
ファミマ 2356 -35 -5.04
資生堂 6618 -136 -4.90
ソニー 8260 -119 -4.29
KDDI 3322 -19 -4.11
安川電 3820 -100 -3.60
オムロン 7410 -80 -2.88
塩野義 6371 -67 -2.41
京セラ 5896 -33 -2.38
キッコーマン 4840 -55 -1.98
TDK 10820 -50 -1.80
トレンド 6260 -50 -1.80
JR東海 14560 -475 -1.71