27日大引け時点の日経平均構成銘柄の騰落数は、値上がり107銘柄、値下がり110銘柄、変わらず8銘柄となった。
日経平均は小幅続落。日本の4連休中、米国市場では決算が期待に届かなかったハイテク株を中心に売りが出て、NYダウは23日、24日と続けて3ケタの下落となった。失業保険申請件数の増加や与党・共和党の経済対策案における失業給付の増額縮小、米中対立激化なども懸念された。連休明けの日経平均はこうした流れから255円安でスタートすると、朝方には一時22429.57円(前営業日比322.04円安)まで下落。しかし、中国株が落ち着いた値動きだったほか、日銀の上場投資信託(ETF)買い観測も支えとなって下げ渋った。
大引けの日経平均は前営業日比35.76円安の22715.85円となった。東証1部の売買高は11億6056万株、売買代金は2兆1066億円だった。業種別では、海運業、精密機器、証券が下落率上位だった。一方、電気・ガス業、保険業、水産・農林業が上昇率上位だった。東証1部の値下がり銘柄は全体の31%、対して値上がり銘柄は66%となった。
値下がり寄与トップは東エレク、同2位は中外薬となり、2銘柄で日経平均を約39円押し下げた。東エレクの他、レーザーテックの下げも目立つなど、半導体関連が弱い値動き。また、日経平均構成銘柄の下落率トップはニコンで7.15%安、同2位はサイバーAで7.10%安だった。ニコンも半導体関連の一角として下げが大きかった他、SMBC日興証券の目標株価引き下げも観測されている(770円から750円)。サイバーAは、先週末に発表した第3四半期決算の内容が嫌気された。
一方、値上がり寄与トップはKDDI、同2位は第一三共となり、2銘柄で日経平均を約18円押し上げた。また、日経平均構成銘柄の上昇率トップは東京ガスで3.63%高、同2位はJフロントで3.11%高だった。
*15:00現在
日経平均株価 22715.85(-35.76)
値上がり銘柄数 107(寄与度+82.96)
値下がり銘柄数 110(寄与度-118.72)
変わらず銘柄数 8
○値上がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
KDDI 3364 42 +9.08
第一三共 8666 251 +9.04
セコム 9366 165 +5.94
信越化 13525 120 +4.32
日産化学 5700 100 +3.60
日東電 6290 100 +3.60
オムロン 7490 80 +2.88
アステラス薬 1739.5 15.5 +2.79
富士フイルム 4777 71 +2.56
花王 8544 64 +2.31
キッコーマン 4895 55 +1.98
イオン 2552 42.5 +1.53
ソフトバンクG 6499 7 +1.51
京セラ 5917 21 +1.51
デンソー 4150 42 +1.51
東京海上 4762 78 +1.40
武田 3807 38 +1.37
コマツ 2344.5 36 +1.30
エプソン 1245 15 +1.08
日立建 3290 30 +1.08
○値下がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
東エレク 28870 -790 -28.46
中外薬 5095 -102 -11.02
ファーストリテ 58650 -200 -7.20
アドバンテ 6650 -90 -6.48
エムスリー 5110 -50 -4.32
TDK 10700 -120 -4.32
太陽誘電 3245 -115 -4.14
オリンパス 1973 -23.5 -3.39
サイバー 5760 -440 -3.17
ファナック 20745 -75 -2.70
安川電 3745 -75 -2.70
ニコン 844 -65 -2.34
NTTデータ 1246 -13 -2.34
ソニー 8196 -64 -2.31
トレンド 6200 -60 -2.16
アルプスアル 1422 -53 -1.91
リクルートHD 3558 -17 -1.84
キヤノン 2098.5 -25 -1.35
富士通 14010 -360 -1.30
アサヒ 3610 -34 -1.22