12日前引け時点の日経平均構成銘柄の騰落数は、値上がり175銘柄、値下がり44銘柄、変わらず6銘柄となった。
日経平均は小幅続伸。38.91円高の22789.15円(出来高概算7億2000万株)で前場の取引を終えている。
11日の米株式市場でNYダウは8日ぶりに反落し、104ドル安となった。ロシア政府が世界初の新型コロナウイルスワクチンを承認したと伝わったほか、トランプ大統領がキャピタルゲイン(譲渡益)減税に言及し、360ドルあまり上げる場面もあった。しかし、ハイテク株の売りが重しとなったうえ、追加経済対策の実施に不透明感が広がったこともあり下落に転じた。ナスダック総合指数は1.7%の下落となったが、時間外取引で電気自動車(EV)のテスラやバイオ製薬のモデルナが大きく上昇。為替市場で1ドル=106円台後半まで円安が進んだことも日本株の支えとなり、本日の日経平均は2円安でスタートすると、前日終値を挟み一進一退の展開となった。高値は11時6分に付けた22874.37円、安値は9時58分に付けた22670.74円。
セクターでは、銀行業、保険業、ゴム製品などが上昇率上位で、その他も全般堅調。半面、非鉄金属、医薬品、サービス業の3業種が下落している。東証1部の値上がり銘柄は全体の59%、対して値下がり銘柄は36%となっている。
値上がり寄与トップはファーストリテとなり1銘柄で日経平均を約18円押し上げた。同2位は資生堂となり、オリンパス、ファナック、KDDI、花王、信越化などがつづいた。また、日経平均構成銘柄の上昇率トップは荏原となり、前日に発表した決算が評価され10.21%高となった。
一方、値下がり寄与トップは前日に決算を発表したソフトバンクGとなり1銘柄で日経平均を約36円押し下げた。同2位はエーザイとなり、TDK、東エレクエムスリーなどがつづいた。また、日経平均構成銘柄の下落率トップは楽天となり決算が嫌気され6.85%安となった。
*11:30現在
日経平均株価 22789.15(+38.91)
値上がり銘柄数 175(寄与度+175.49)
値下がり銘柄数 44(寄与度-136.58)
変わらず銘柄数 6
○値上がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
ファーストリテ 60120 490 +17.59
資生堂 5755 275 +9.87
オリンパス 2072 62 +8.90
ファナック 18890 240 +8.61
KDDI 3293 38 +8.18
花王 8095 198 +7.11
信越化 12930 180 +6.46
アドバンテ 5390 70 +5.03
日立建 3370 140 +5.03
NTTデータ 1251 26 +4.67
コナミHD 3950 100 +3.59
デンソー 4418 93 +3.34
住友不 3156 87 +3.12
トヨタ 7230 80 +2.87
丸井G 1785 70 +2.51
ブリヂストン 3295 68 +2.44
アサヒ 3673 64 +2.30
オムロン 7770 60 +2.15
荏原 2881 267 +1.92
京セラ 6160 26 +1.87
○値下がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
ソフトバンクG 6193 -168 -36.18
エーザイ 9249 -562 -20.17
TDK 11250 -330 -11.85
東エレク 27695 -315 -11.31
エムスリー 5610 -130 -11.20
中外薬 4775 -75 -8.08
日産化学 5670 -150 -5.38
トレンド 6200 -150 -5.38
太陽誘電 3225 -95 -3.41
ソニー 8456 -81 -2.91
楽天 993 -73 -2.62
ヤマハ 5070 -60 -2.15
大塚HD 4714 -58 -2.08
住友鉱 3280 -115 -2.06
ヤマトHD 2730 -52 -1.87
ファミマ 2319 -11 -1.58
三井不 1877.5 -35 -1.26
サイバー 5570 -150 -1.08
協和キリン 2668 -23 -0.83
コムシスHD 3075 -15 -0.54