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ピアズ—売上高が3Q累計30.31億円となり過去最高、通期の売上高も過去最高の見通し

ピアズは13日、2020年9月期第3四半期(19年10月-20年6月)連結決算を発表した。売上高が30.31億円、営業利益が3.06億円、経常利益が3.26億円、親会社株主に帰属する四半期純利益が2.01億円となった。なお、2020年9月期第3四半期連結会計期間より四半期連結財務諸表を作成しているため、対前年同四半期増減率については記載していない。

主な売上高の増加は、日本政府による「キャッシュレス・消費者還元事業」に伴い、国内消費におけるキャッシュレス化が普及する中、通信キャリアが提供する決済サービス導入についても、飲食店を中心としたサービス業などが導入を加速したことにより、通信キャリアによる導入支援のニーズが高まったことによるもの。一方で、新型コロナウイルス感染防止を目的にキャリアショップが営業時間の短縮や受付業務の一部縮小を実施したことによる対面等によるオフラインでの高収益コンサルティング機会の減少が業績に影響を与えた。
主要顧客のニーズがオフラインのコンサルティングサービスからオンラインに切り替わったことで利益が縮小しているが、これらは同社の想定通りの推移で、オンラインを利用した新たなコンサルティングサービスへの切替えを既に導入しており、全体の売上は増加していく見込みである。

また、コロナ渦で新規事業の開始を加速させ子会社化した事業の売上・利益への貢献がどの程度かによって、今後のピアズグループ全体の成長スピードが分かってくるが、親会社の労働集約的な既存コンサルティング事業からSaaS事業などのTech事業への移行などが進んでいることから、今回の決算は、事業ポートフォリオが変わっている中での一時的な移行期間のため利益が圧縮されている。現状のコロナウイルス感染症の拡大が続くことを前提とした保守的な通期見通しであるなかで黒字幅が減少しているものの、今後も引続きニューノーマル対応による成長が見込まれるものとフィスコではみている。

2020年9月期通期については、同日、連結業績予想を発表した。売上高が36.80億円、営業利益が3.40億円、経常利益が3.73億円、親会社株主に帰属する当期純利益が2.59億円としている。なお、2020年9月期第3四半期連結会計期間より四半期連結財務諸表を作成しているため、対前年増減率については記載していない。

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