24日のドル・円は、東京市場では105円94銭から105円69銭まで下落。欧米市場でドルは105円70銭から106円00銭まで反発し、105円98銭で取引終了。
本日25日のドル・円は、主に106円近辺で推移か。新型コロナウイルスのワクチン実用化や有効な治療薬の開発が期待されており、リスク回避的なドル売り・円買いは抑制される可能性がある。
24日のニューヨーク市場では、米食品医薬品局(FDA)が新型コロナウイルス感染症から回復した人の血漿を使った治療法の緊急使用を許可したことを受け、主要株価指数は上昇した。この日開かれた共和党の全国大会でトランプ大統領が同党大統領候補に正式に指名されており、市場関係者の間からは「トランプ陣営は大統領選挙戦のスタート時期に新型コロナウイルス感染症の治療薬(治療法)を発表することを計画していたのではないか」との声が聞かれている。ウイルスワクチンの早期実用化や有効な治療方法の開発は投資家心理の改善につながるとみられている。
なお、共和党の全国大会は4日間の日程で開かれるが、報道によると、トランプ大統領の大統領候補指名受諾演説は最終日に予定されているようだ。演説内容は判明していないが、大統領再選につながる内容が盛り込まれる可能性があり、米国株式市場にも影響を与えるとの見方が出ている。