[日経平均株価・TOPIX(表)]
日経平均;23242.74;+257.23
TOPIX;1625.41;+18.28
[寄り付き概況]
25日の日経平均は257.23円高の23242.74円と3日続伸して取引を開始した。前日24日の米国株式相場は続伸。ダウ平均は378.13ドル高の28308.46ドル、ナスダックは67.92ポイント高の11379.72ポイントで取引を終了した。トランプ政権が新型コロナウイルス治療での血漿療法を緊急承認したほか、英アストラゼネカとオックスフォード大学が開発しているワクチンを大統領選前に承認・実用化することを検討しているとの報道を受けて、寄り付きから上昇した。フロリダ州の感染件数も6月中旬以来の低水準に改善するなどウイルス感染に鎮静化の傾向が見られることも好感され、終日堅調に推移した。
米国株高を受けた今日の東京株式市場は買いが先行した。日本でも東京の新型コロナウイルスの新規感染者数が昨日は95人と7月8日以来の100人以下となり、感染拡大がピークを越えたとの見方も出ており新型コロナへの警戒感がやや後退した。一方、米大統領選挙に向けて米国が対中強硬姿勢を一段と強めるのではないかという懸念があり、また、安倍首相の健康不安に対する憶測が広がっており首相の動向にも関心が向いている。さらに、週末に控えるジャクソンホール会議を見極めたいとして様子見を決め込む向きもある。しかし、寄り付き段階では米国株高や新型コロナへの警戒感緩和を手掛かりに買いが優勢となった。なお今日はインターファクトリーがマザーズに新規上場した。
セクター別では、空運業、銀行業、繊維製品、鉄鋼、不動産業などが上昇率上位、その他製品、精密機器が下落している。東証1部の売買代金上位では、トヨタ、ファーストリテ、ソフトバンクG、キーエンス、ファミリーマート、みずほ、武田薬、三井物産、資生堂などが上昇。他方、任天堂、エムスリー、レーザーテック、神戸物産、チェンジ、ニトリHD、中外薬、ダイフクなどが下落している。