■伸び悩み、米中対立などを嫌気
今週の豪ドル・円は伸び悩み。メルボルン市内における都市封鎖措置が9月28日まで延長されたことや、米国株式の下落を嫌って、豪ドル売り・円買いが先行した。欧州中央銀行(ECB)による追加緩和観測は後退し、ユーロ買い・米ドル売りが活発となったことから、豪ドル・円の取引でも豪ドル買いが優勢となった。しかしながら、米中対立の懸念は消えていないことからリスク選好的な豪ドル買いは週末前に縮小した。取引レンジ:76円12銭-77円74銭。
■底堅い展開か、8月雇用統計などに注目
来週の豪ドル・円は底堅い展開か。豪準備銀行(中央銀行)が公表する9月理事会議事要旨では、追加緩和観測が改めて後退するとみられ、引き続き豪ドルの下支えとなる。また、9月17日発表の8月雇用統計も注目される。8月失業率が7月実績を上回った場合、豪ドル売りがやや強まる可能性がある。
○発表予定の豪主要経済指標・注目イベント
・15日:豪準備銀行9月理事会議事要旨
・17日:8月雇用統計(7月:失業率7.5%、雇用者数増減+11.47万人)
・17日:豪準備銀行四半期報告
予想レンジ:76円50銭-78円50銭