2日のドル・円は、東京市場では105円67銭から104円94銭まで下落。欧米市場では、105円07銭から105円39銭まで反発し、105円31銭で取引終了。本日5日のドル・円は、主に105円台で推移か。新型コロナウイルスに感染したトランプ米大統領の容体がすみやかに改善する保証はないことから、投機的なドル売り・円買いは抑制される可能性がある。
報道によると、トランプ大統領の主治医は、記者団に対し「大統領は改善が続いている」との見方を伝えた。容体が大幅に改善すれば、一週間程度で職務に復帰する可能性があるが、市場関係者の間からは「大統領選挙戦終盤でのトランプ大統領のウイルス感染によって、バイデン候補が勝利する可能性がさらに高まった」との声が聞かれている。
ただ、一部の市場関係者は「そのような状況でも大統領選挙の勝敗の行方は混沌としており、予測困難な状況であることに変わりはない」と指摘しており、トランプ大統領の健康状態や大統領選挙の行方については予断を許さない状況が続くとみられる。