[日経平均株価・TOPIX(表)]
日経平均;23587.87;-83.26
TOPIX;1631.40;-6.58
[寄り付き概況]
20日の日経平均は83.26円安の23587.87円と反落して取引を開始した。前日19日の米国株式相場は下落。ダウ平均は410.89ドル安の28195.42ドル、ナスダックは192.67ポイント安の11478.88ポイントで取引を終了した。週末に民主党のペロシ下院議長が新型コロナウイルスを巡る追加経済対策について、トランプ政権と大統領選挙前の合意成立に楽観的な見通しを示したため期待感から上昇して寄り付いた。しかし、ウイルス感染件数の増加や連邦準備制度理事会(FRB)の高官が景気や雇用に悲観的な見方を示したほか、経済策への不透明感も根強く引けにかけて大きく下落に転じた。
米国株安を受けた今日の東京株式市場は売りが先行した。米追加経済対策の不透明感に加え、欧米での新型コロナ感染拡大も継続しており、景気先行きへの警戒感が強くなり、売り手掛かり要因となった。また、民主党のペロシ下院議長が設定した追加経済対策の合意期限が米国時間20日となっており、これも買い手控え要因となった。一方、外為市場で1ドル=105円50銭近辺と円相場が落ち着いて推移していることなどが安心材料となったが、寄り付き段階では売りが優勢だった。
セクター別では、鉱業、陸運業、パルプ・紙、海運業、石油石炭製品などが値下がり率上位、繊維製品、小売業、電気機器、鉄鋼、医薬品が値上がりしている。東証1部の売買代金上位では、ソフトバンクG、任天堂、JR西、JR東、花王、SMC、富士フイルム、ENEOS、東京海上などが下落。他方、ソニー、東エレク、ディスコ、良品計画、東宝、HOYA、日本製鉄、クボタ、大東建託、サイバーリンクス、MDVなどが上昇している。