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すららネット—3Qも2ケタ増収・利益は黒字化。加えて業績予想の上方修正を発表

すららネットは10月30日、2020年12月期第3四半期(20年1月-9月)決算を発表した。売上高が前年同期比36.5%増の11.43億円、営業利益が3.90億円(前年同期は0.10億円の損失)、経常利益が3.98億円(同0.09億円の損失)、四半期純利益が2.75億円(同0.06億円の損失)となった。

学習塾マーケットの売上高は前年同期比14.3%増の5.23億円となった。「低学力に強い学力向上教材」というイメージに加え、先取り学習・反転授業など幅広い学力層での活用拡大、新型コロナウイルス感染症拡大による休校要請時におけるオンライン学習切り替えへの迅速な対応実績から「通塾でもオンラインでもシームレスに対応できるAI教材」として急速に認知が拡大した。同社サービスを使って独立する開業者や、従来塾を経営している個人顧客に加え、放課後等デイサービス施設等との新たな契約や、3月にリリースした理科と社会のコンテンツの導入校における採用が堅調に進捗し、2020年12月期第3四半期末時点の導入校数1,016校(前期末比185校増加)、ID数は24,858ID(前期末比6,709ID増加)となった。

学校マーケットの売上高は前年同期比56.9%増の3.91億円となった。私立学校における活用の拡大、通信制高校や海外の日本人学校における採用が堅調に進捗するとともに、経済産業省の先端的教育用ソフトウェア導入実証事業費補助金の交付が決定したことにより、自治体を通じて公立小中高校における「すらら」並びに「すらら」姉妹版「すららドリル」の採用が進み、契約数が大幅に増加した。2020年12月期第3四半期末時点の導入校数は1,026校(前期末比843校増加)、ID課金数は294,671ID(前期末比261,195ID増加)となった。

個人学習者向けのBtoCマーケットの売上高は前年同期比80.6%増の2.23億円となった。新型コロナウイルス感染症拡大による自宅学習の増加と昨今社会問題として注目されつつある不登校に関する問い合わせの増加により、ID数は増加傾向にあり、2020年12月期第3四半期末時点のID数は3,543ID(前期末比1,194ID増加)となった。

海外マーケットについては、新型コロナウイルス感染症拡大に伴う現地の休校が継続しており、2020年12月期第3四半期末時点のID数は1,841ID(前期末比560ID減少)となった。

また、同社全体の2020年12月期第3四半期累計期間末時点における導入校数は2,097校(前期末比1,041校増加)、利用ID数は333,885ID(前期末比263,918ID増加)となった。

2020年12月期通期については、同日、業績予想の上方修正を発表した。売上高が前期比42.4%増(前回予想比9.7%増)の16.25億円、営業利益が同625.9%増(同72.2%増)の4.68億円、経常利益が同624.0%増(同68.0%増)の4.76億円、当期純利益が同644.7%増(同69.1%増)の3.27億円としている。

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