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終値ベースでは1月22日以来の24000円を回復【クロージング】

5日の日経平均は大幅に続伸。410.05円高の24105.28円(出来高概算13億4474万株)で取引を終えた。1月17日に付けた高値24115.95円にあと3円程度に迫り、終値ベースでは1月22日以来の24000円を回復して取引を終えている。4日の米国市場ではNYダウ、ナスダックともに続伸となり、ナスダックは3%を超える上昇となった流れを受け、値がさ株ハイテク株などに買いが向かった。また、エーザイがストップ高となったほか、医薬品株の強い値動きも目立っており、前引け間際には24000円を回復。後場は高値もち合いが続く中、グローベックスの米株先物の強い値動きを受けて強含みの展開となり、一時24112.42円まで上げ幅を広げていた。

東証1部の騰落銘柄は値上がり数が1500を超えており、全体の7割を占めている。セクターではエーザイのほか、中外薬、第一三共のインパクトから医薬品が5%を超える上昇。精密機器、情報通信、電気機器が堅調。半面、鉱業、鉄鋼、保険、海運、ゴム製品、銀行が冴えない。指数インパクトの大きいところでは、ソフトバンクGが1社で日経平均を約72円押し上げたほか、エーザイが約54円、東エレクが約41円押し上げている。一方で、信越化、ヤマハ、コマツが冴えない。

大統領選の結果は判明していないが、4日の米国市場はバイデントレードのアンワインドが目立つなか、東京市場も同様の展開となった。ソフトバンクGやハイテク株が強い値動きを見せるなど日経225型優位の相場展開により、NT倍率は8月以来の高値を更新してきている。日経平均は前引け際に24000円を回復し、その後は目先筋の利益確定の流れがみられていたが、グローベックスの米株先物の強い上昇がみられるなか、ショート筋によるヘッジニーズが高まっているようである。

決算発表が来週末まで続くことから機関投資家などは積極的な売買は手控えられているとみられ、24000円を回復する場面においても東証1部の出来高は13億株台にとどまっている。そのため出来高を伴った強いトレンドは出にくいだろうが、24000円を超えてきたことによりショート筋によるヘッジニーズは強まりやすいと考えられる。大統領選の行方を見極めたいとする流れからオーバーウィークのポジションは取りづらく、明日は高値圏でのこう着になりそうだが、下値の堅さが意識されやすいだろう。

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