11日前引け時点の日経平均構成銘柄の騰落数は、値上がり186銘柄、値下がり37銘柄、変わらず2銘柄となった。
日経平均は7日続伸。432.93円高の25338.52円(出来高概算8億1051万株)で前場の取引を終えている。
前日10日の米国株式相場はまちまち。ダウ平均は262.95ドル高の29420.92ドル、ナスダックは159.93ポイント安の11553.86ポイントで取引を終了した。新型コロナワクチンや治療薬開発期待を受けた景気見通しの改善で連日、ハイテク株から景気循環株に買い換える動きが続いた。米国株式相場を受けた今日の東京株式市場は買いが先行した。東京市場でもワクチンや治療薬開発の前進が好感され、また、今週末まで日本企業の20年4-9月期決算発表が続く中で業績予想を上方修正する企業が多く、株価を押し上げた。
個別では、第1四半期連結営業利益が前年同期比67.3%増となった物語コーポ、21年3月期業績予想を上方修正したレオン自動機、カシオ、21年9月期連結営業利益が前期比2.1倍予想と発表したテモナ、21年3月期上半期(中間期)が好決算となったDeNA、ソラスト、ツクイHD、21年3月期利益予想を上方修正した太平洋セメが10%を超す上げとなり、原油価格の続伸を受けた石油資源、国際帝石などの資源株や、日銀が地域金融機関支援の新制度を始めると発表したことを受けたコンコルディア、千葉銀行などの地銀株が堅調だった。
一方、未定としていた21年3月期連結営業利益が前期比54.3%減の予想と発表したアクセルが一時ストップ安まで売られ、第3四半期実績や10-12月期見通しに失望感が先行したネクソン、20年12月期業績予想を上方修正したが材料出尽くし感が台頭したオークネット、20年12月期業績予想を下方修正した大塚商会、日本カーボンが下げた。
セクターでは、鉱業、不動産業、保険業、電気・ガス業、ガラス土石製品などが値上がり率上位。一方、空運業、その他製品が値下がりした。東証1部の値上がり銘柄は全体の67%、対して値下がり銘柄は27%となっている。
値上がり寄与トップはファーストリテとなり1銘柄で日経平均を約88円押し上げた。同2位はダイキン工業となり、ファナック、東京エレクトロン、テルモなどがつづいた。
一方、値下がり寄与トップはネクソンとなり1銘柄で日経平均を約20円押し下げた。同2位はリクルートHDとなり、ソフトバンクG、信越化学、コナミHDなどがつづいた。
*11:30現在
日経平均株価 25338.52(+432.93)
値上がり銘柄数 186(寄与度+499.44)
値下がり銘柄数 37(寄与度-66.51)
変わらず銘柄数 2
○値上がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
ファーストリテ 79290 2450 +88.35
ダイキン 23350 1210 +43.63
ファナック 23980 630 +22.72
東エレク 30020 550 +19.83
テルモ 4345 132 +19.04
京セラ 6150 175 +12.62
中外薬 4646 109 +11.79
アドバンテ 6630 150 +10.82
オリンパス 2283.5 66.5 +9.59
セコム 9707 256 +9.23
KDDI 3091 41 +8.87
カシオ 2064 232 +8.37
キッコーマン 6510 220 +7.93
第一三共 3408 71 +7.68
富士フイルム 5630 209 +7.54
TDK 13300 200 +7.21
アステラス薬 1623 39.5 +7.12
エーザイ 7900 180 +6.49
日産化学 6090 180 +6.49
日東電 7830 170 +6.13
○値下がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
ネクソン 2520 -279 -20.12
リクルートHD 4716 -135 -14.60
ソフトバンクG 6683 -65 -14.06
信越化 15090 -90 -3.25
コナミHD 5200 -60 -2.16
キヤノン 1898.5 -33.5 -1.81
大日印 2106 -79 -1.42
JPX 2458.5 -32 -1.15
アルプスアル 1531 -31 -1.12
エプソン 1379 -14 -1.01
リコー 698 -22 -0.79
東急 1409 -39 -0.70
Jフロント 892 -35 -0.63
明治HD 7530 -70 -0.50
凸版印 1437 -25 -0.45
日揮HD 956 -11 -0.40
住阪セメ 3370 -85 -0.31
NEC 5660 -80 -0.29
ヤマハ発 1887 -8 -0.29
ANA 2599.5 -60.5 -0.22