[日経平均株価・TOPIX(表)]
日経平均;25439.35;+89.75
TOPIX;1727.8;-1.27
[寄り付き概況]
12日の日経平均は89.75円高の25439.35円と8日続伸して取引を開始した。前日11日の米国株式相場はまちまち。ダウ平均は23.29ドル安の29397.63ドル、ナスダックは232.57ポイント高の11786.43ポイントで取引を終了した。全米での新型コロナ感染者数が今月に入り急増を続けており、ニューヨーク州も外出禁止令を発令するなどワクチンや治療薬開発期待が相殺され、引けにかけて下落。ハイテク株は買い戻しが広がり、ナスダック総合指数は上昇した。
米国株式相場を受けた今日の東京株式市場は買いが先行した。引き続き新型コロナワクチン・治療薬の開発進展が好感されたことに加え、欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁が追加緩和に前向きな姿勢を示したことなどが東京市場の株価支援要因となり、また、一昨日まで2日間の下げがきつかったナスダックが昨日は反発したことも安心感となった。
一方、欧米のみならず日本でも新型コロナ感染拡大に対する警戒感が高まっており、また、昨日までの7日続伸で日経平均が2300円を超す上げとなっていることから目先高値警戒感も指摘されたが、寄り付き段階では買いが優勢だった。
なお、取引開始前に発表された9月の機械受注統計は、民間設備投資の先行指標である「船舶・電力を除く民需」の受注額(季節調整済み)が前月比4.4%減だった。QUICKがまとめた民間予測の中央値は0.9%減だった。また、同じく取引開始前に発表された対外及び対内証券売買契約などの状況(週間)によると、海外投資家は1-7日に国内株を2週ぶりに買い越した。買越額は4855億円だった。
セクター別では、その他製品、情報・通信業、電気機器、精密機器、サービス業などが値上がり率上位、不動産業、保険業、空運業、倉庫運輸関連、陸運業などが値下がり率上位に並んでいる。東証1部の売買代金上位では、ソフトバンクG、ファーストリテ、任天堂、ソニー、エムスリー、東エレク、アドバンテスト、KDDI、ファナック、NTT、楽天、ENEOS、クボタ、シマノなどが上昇。
他方、トヨタ、ホンダ、日本電産、三菱UFJ、JR東、オリックス、三菱商事、OLC、JAL、7&iHD、アイフルなどが下落している。