12日前引け時点の日経平均構成銘柄の騰落数は、値上がり60銘柄、値下がり162銘柄、変わらず3銘柄となった。
日経平均は8日続伸。109.53円高の25459.13円(出来高概算6億1000万株)で前場の取引を終えている。
11日の米株式市場でNYダウは3日ぶりに小幅反落し、23ドル安となった。全米での新型コロナウイルス感染者数が急増を続けており、ニューヨーク州も外出禁止令を発令したことなどからワクチン開発期待が相殺され、引けにかけて下落した。ただ、ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は2%の上昇。欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁が追加金融緩和に前向きな姿勢を示したこともあり、本日の日経平均は89円高からスタートした。景気敏感株に売りが出る一方、「ウィズコロナ」関連の値がさグロース(成長)株が買われ、日経平均は朝方に一時25587.96円(238.36円高)まで上昇。しかし、前引けにかけて伸び悩む展開となった。新興株中心のマザーズ指数は1.83%の上昇で前場を折り返している。
個別では、ソフトバンクG、ファーストリテ、ソニー、キーエンスなどが堅調。ソニーは本日、家庭用ゲーム機「プレイステーション5」を発売し、好調な滑り出しと伝わっている。「ウィズコロナ」関連とされる任天堂やエムスリーは上げが目立つ。決算発表銘柄ではNISSHAなどが急伸。中小型株では再生可能エネルギー発電を手掛けるレノバが賑わい、モバイルWi-Fiの会員数が大幅に伸びたベネフィットJはストップ高を付けている。一方、トヨタ自や三菱UFJは反落。JR東が2%超、三越伊勢丹や高島屋が5%超下落するなど、新型コロナ再拡大への警戒感も窺える。決算発表銘柄では電通グループが大きく売られ、アイフルは東証1部下落率上位に顔を出している。
セクターでは、その他製品、情報・通信業、精密機器などが上昇率上位。半面、不動産業、鉄鋼、保険業などが下落率上位だった。東証1部の値上がり銘柄は全体の33%、対して値下がり銘柄は64%となっている。
値上がり寄与トップはファーストリテとなり1銘柄で日経平均を約51円押し上げた。同2位はエムスリーとなり、ソフトバンクG、ファナック、東京エレクトロンなどがつづいた。
一方、値下がり寄与トップは電通グループとなり1銘柄で日経平均を約10円押し下げた。同2位は塩野義製薬となり、住友不動産、リクルートHD、ホンダなどがつづいた。
*11:30現在
日経平均株価 25459.13(+109.53)
値上がり銘柄数 60(寄与度+233.18)
値下がり銘柄数 162(寄与度-123.65)
変わらず銘柄数 3
○値上がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
ファーストリテ 80560 1410 +50.85
エムスリー 7870 269 +23.28
ソフトバンクG 6682 101 +21.85
ファナック 24380 445 +16.05
東エレク 30240 400 +14.42
KDDI 3145 53 +11.47
バンナムHD 8730 303 +10.93
アドバンテ 6770 140 +10.10
信越化 15375 215 +7.75
トレンド 6240 150 +5.41
オムロン 8250 150 +5.41
コナミHD 5260 130 +4.69
ダイキン 23325 100 +3.61
日産化学 6170 100 +3.61
第一三共 3501 27 +2.92
TDK 13460 80 +2.88
ソニー 9115 75 +2.70
太陽誘電 4090 75 +2.70
クボタ 2120 64.5 +2.33
エーザイ 7970 64 +2.31
○値下がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
電通G 3210 -270 -9.74
塩野義 5637 -143 -5.16
住友不 3322 -142 -5.12
リクルートHD 4650 -39 -4.22
ホンダ 2941 -53.5 -3.86
菱地所 1769 -94 -3.39
東京海上 5337 -183 -3.30
豊通商 3345 -90 -3.25
テルモ 4336 -22 -3.17
エプソン 1317 -42 -3.03
トヨタ 7420 -83 -2.99
中外薬 4645 -26 -2.81
三井不 2095.5 -72 -2.60
デンソー 5147 -60 -2.16
京セラ 6147 -30 -2.16
JR東海 14440 -545 -1.97
クレセゾン 1267 -53 -1.91
ガイシ 1650 -46 -1.66
SUBARU 2176 -44.5 -1.60
キヤノン 1878 -28 -1.51