18日大引け時点の日経平均構成銘柄の騰落数は、値上がり41銘柄、値下がり183銘柄、変わらず1銘柄となった。
日経平均は3日ぶりに反落した。前日の米国株式市場では、10月の小売売上高が予想以上に鈍化し6カ月ぶりの低い伸びに落ち込んだことが失望感を誘ったほか、パウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長が短期経済見通しについてリスクの上昇を警告したことも相場の重しとなり、終日軟調に推移した。この米株安の流れに加えて、日経平均は11月に入ってからの2週間弱で3000円超も上昇し、昨日には終値ベースでも26000円という大台を突破していたことから、短期的な達成感や高値警戒感もあり、利益確定売りが先行した。それでも、急ピッチでの上昇から買い遅れていた投資家勢も多いとみられ、朝方の売りが一巡した後は、下げ渋る場面がみられた。しかし、大引け近くになって、東京都で新たに確認された新型コロナウイルスの新規感染者数が493人と最多を更新したことが伝わると、市場心理が悪化し、改めて下げ幅を拡げる展開となった。
大引けの日経平均は前日比286.48円安の25728.14円となった。東証1部の売買高は11億8706万株、売買代金は2兆3157億円だった。セクター別では、非鉄金属、空運業、海運業、輸送用機器、銀行業などが下落率上位に並んだ。一方、上昇したのは食料品と鉱業の2業種のみだった。東証1部の値下がり銘柄は66%、対して値上がり銘柄は全体の29%であった。
値下がり寄与トップはファーストリテとなり1銘柄で日経平均を約81円押し下げた。同2位は東京エレクトロンとなり、テルモ、ソフトバンクG、KDDI、オリンパス、TDKなどがつづいた。
一方、値上がり寄与トップはエムスリーとなり1銘柄で日経平均を約10円押し上げた。同2位はオムロンとなり、安川電機、富士フイルム、コムシスHD、トレンドマイクロなどがつづいた。
*15:00現在
日経平均株価 25728.14(-286.48)
値上がり銘柄数 41(寄与度+32.81)
値下がり銘柄数 183(寄与度-319.29)
変わらず銘柄数 1
○値上がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
エムスリー 7963 110 +9.52
オムロン 8470 110 +3.97
安川電 4765 75 +2.70
富士フイルム 5724 45 +1.62
コムシスHD 3180 40 +1.44
太陽誘電 4170 40 +1.44
トレンド 5360 40 +1.44
武田 3641 36 +1.30
ミネベアミツミ 2061 31 +1.12
ファナック 24545 20 +0.72
日産化学 6310 20 +0.72
ニチレイ 3005 32 +0.58
イオン 2987.5 15 +0.54
中外薬 4525 5 +0.54
キリンHD 2271 14.5 +0.52
東京海上 5540 29 +0.52
富士通 13230 135 +0.49
明治HD 7610 50 +0.36
日東電 8140 10 +0.36
バンナムHD 8847 10 +0.36
○値下がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
ファーストリテ 85200 -2240 -80.78
東エレク 32370 -630 -22.72
テルモ 4368 -117 -16.88
ソフトバンクG 6639 -61 -13.20
KDDI 3080 -57 -12.33
オリンパス 2079 -71 -10.24
TDK 13750 -250 -9.02
リクルートHD 4510 -78 -8.44
ホンダ 2954 -116 -8.37
京セラ 6084 -102 -7.36
信越化 15140 -200 -7.21
アステラス薬 1632.5 -37 -6.67
ソニー 9237 -171 -6.17
ダイキン 23700 -165 -5.95
ヤマハ 5740 -150 -5.41
セコム 10050 -125 -4.51
トヨタ 7319 -120 -4.33
デンソー 5191 -103 -3.71
丸井G 2031 -97 -3.50
住友電 1256.5 -87.5 -3.16