日経平均は続落。18日の米国市場でNYダウは続落し、344ドル安となった。直近の最高値更新により利益確定の売りが出たほか、新型コロナウイルスの感染拡大でニューヨーク市が公立学校を再び閉鎖すると発表し、下げ幅を広げた。本日の日経平均も国内外での感染拡大を嫌気して99円安からスタート。後場に入ると「19日の東京都の新規感染者数は500人以上」と伝わったことで一時25474.94円(前日比253.20円安)まで下落した。ただ、「ウィズコロナ」関連株を中心に買いが入り、日経平均も引けにかけて下げ幅を縮めた。
大引けの日経平均は前日比93.80円安の25634.34円となった。東証1部の売買高は13億6824万株、売買代金は2兆8636億円だった。業種別では、鉄鋼、非鉄金属、鉱業が下落率上位だった。一方、その他製品、陸運業、建設業が上昇率上位だった。東証1部の値下がり銘柄は全体の57%、対して値上がり銘柄は38%となった。
個別では、ファーストリテが2%超の下落となり、1銘柄で日経平均を約70円押し下げた。東エレクやアドバンテスといった半導体関連株もやや下げが目立ち、直近上昇していた銘柄に利益確定の売りが出たとみられる。その他売買代金上位ではソフトバンクGや三菱UFJが軟調で、トヨタ自は小安い。新型コロナ再拡大を受けてくら寿司などの外食関連株は売りがかさんだ。また、GDOなどが東証1部下落率上位に顔を出した。一方、「ウィズコロナ」グロース(成長)株の任天堂やエムスリーは2%超、ZHDは6%上昇した。ソフトバンクやNTTといった通信株も堅調。SGHDは「巣ごもり消費」再拡大の思惑、シャープは日経平均への採用で買われ、日本金属などとともに東証1部上昇率上位に顔を出した。