24日前引け時点の日経平均構成銘柄の騰落数は、値上がり218銘柄、値下がり7銘柄、変わらず0銘柄となった。
日経平均は4日ぶり大幅反発。669.27円高の26196.64円(出来高概算7億株)で前場の取引を終えている。
23日の米株式市場でNYダウは反発し、327ドル高となった。10月のシカゴ連銀全米活動指数が9月から上昇し、11月の製造業購買担当者景気指数(PMI)速報値も予想外に10月から改善した。英アストラゼネカなどが開発する新型コロナウイルスワクチンの良好な結果や、米国内でワクチン接種が約3週間以内に開始する見通しなどといったことも明らかとなり、景気敏感株の買いが再燃。さらにバイデン前副大統領が次期財務長官にイエレン前連邦準備理事会(FRB)議長を指名すると報じられ、引けにかけて上げ幅を拡大した。連休明けの日経平均はこうした流れを引き継いで374円高からスタートすると、朝方には26000円台を回復し、一時26212.67円(685.30円高)まで上昇。今月17日に付けていた取引時間中のバブル崩壊後高値26057.30円を上回った。
個別では、ソフトバンクG、ファーストリテ、ソニー、トヨタ自など売買代金上位は全般堅調。村田製や日本電産といったハイテク株の堅調ぶりが目立ち、東エレクは5%超上昇している。JALなどで新型コロナワクチンに期待した買いが見られるが、コロナ渦中に業績堅調だったエムスリーも高い。また、三井住友ファイナンス&リースによる株式公開買付け(TOB)が発表されたケネディクスはストップ高を付けている。一方、公募増資の実施観測が報じられたANAは2%超の下落。任天堂が小幅に下落し、KDDIなど通信株の一角もさえない。また、アサンテやクスリのアオキが東証1部下落率上位に顔を出している。
セクターでは、全33業種がプラスとなり、金属製品、証券、鉄鋼、不動産業、その他金融業などが上昇率上位だった。東証1部の値上がり銘柄は全体の87%、対して値下がり銘柄は11%となっている。
値上がり寄与トップはファーストリテとなり1銘柄で日経平均を約66円押し上げた。同2位は東京エレクトロンとなり、ファナック、エムスリー、信越化学などがつづいた。
一方、値下がり寄与トップはKDDIとなり1銘柄で日経平均を約5円押し下げた。同2位はニチレイとなり、ANA、NTT、マルハニチロなどがつづいた。
*11:30現在
日経平均株価 26196.64(+669.27)
値上がり銘柄数 218(寄与度+675.13)
値下がり銘柄数 7(寄与度-5.86)
変わらず銘柄数 0
○値上がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
ファーストリテ 82950 1820 +65.63
東エレク 33900 1760 +63.47
ファナック 25470 950 +34.26
エムスリー 8633 391 +33.84
信越化 15950 790 +28.49
ソフトバンクG 6855 106 +22.93
テルモ 4217 153 +22.07
アドバンテ 7230 230 +16.59
第一三共 3671 135 +14.60
リクルートHD 4638 133 +14.39
中外薬 4559 128 +13.85
オムロン 8810 370 +13.34
ダイキン 23580 365 +13.16
オリンパス 2142.5 76 +10.96
京セラ 6106 142 +10.24
バンナムHD 9361 267 +9.63
ヤマハ 5900 250 +9.02
アステラス薬 1634 48.5 +8.74
TDK 13820 220 +7.93
キッコーマン 6780 210 +7.57
○値下がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
KDDI 3018 -24 -5.19
ニチレイ 2977 -19 -0.34
ANA 2466 -66 -0.24
NTT 2488 -3.5 -0.05
マルハニチロ 2289 -8 -0.03
日軽金HD 1785 -3 -0.01
ユニチカ 390 -1 -0.00