26日前引け時点の日経平均構成銘柄の騰落数は、値上がり94銘柄、値下がり129銘柄、変わらず2銘柄となった。
日経平均は続伸。173.42円高の26470.28円(出来高概算5億8000万株)で前場の取引を終えている。
25日の米株式市場でNYダウは反落し、173ドル安となった。前日に3万ドルの大台に乗せたことに加え、翌26日に感謝祭の休場を控え、利益確定の売りが優勢となった。週間の失業保険申請者数が予想外に増加したほか、4-5日開催の連邦公開市場委員会(FOMC)議事録で速やかな追加緩和の可能性が示唆されなかったことなども嫌気された。ただ、ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は3日続伸し、過去最高値を更新。国内では新型コロナウイルス感染拡大に伴い東京都が飲食店などに対し営業時間短縮を要請し、西村康稔経済財政・再生相も感染が深刻化すれば「緊急事態宣言が視野に入ってくる」などと述べたことから、本日の日経平均は41円安でスタート。ただ、米ハイテク株高を追い風に値がさ株を中心に買いが入り、日経平均はプラス転換した。
個別では、ソフトバンクG、任天堂、エムスリーが3%超、日本電産が4%超の上昇となっている。村田製、信越化、東エレクなども堅調。中小型株では共同実験への参画が材料視されたブイキューブ、制限値幅拡大の日本金属などが賑い、ジンズメイトが東証1部上昇率トップとなっている。一方、ソニー、ファーストリテ、トヨタ自は小安い。ソニーは12日に発売した家庭用ゲーム機「プレイステーション5」の好調が伝わっているが、これまでの株価上昇を受けて利益確定売りが出ているようだ。JALは公募株の受渡日を迎え急落し、東証1部下落率トップとなっている。
セクターでは、その他製品、鉱業、情報・通信業などが上昇率上位。半面、空運業、保険業、ゴム製品などが下落率上位だった。東証1部の値上がり銘柄は全体の59%、対して値下がり銘柄は37%となっている。
値上がり寄与トップはソフトバンクGとなり1銘柄で日経平均を約47円押し上げた。同2位はエムスリーとなり、東京エレクトロン、中外製薬、オリンパスなどがつづいた。
一方、値下がり寄与トップはファーストリテとなり1銘柄で日経平均を約6円押し下げた。同2位はヤマハとなり、テルモ、ホンダ、アステラス製薬などがつづいた。
*11:30現在
日経平均株価 26470.28(+173.42)
値上がり銘柄数 94(寄与度+250.77)
値下がり銘柄数 129(寄与度-77.35)
変わらず銘柄数 2
○値上がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
ソフトバンクG 7091 221 +47.82
エムスリー 8888 333 +28.82
東エレク 34580 690 +24.88
中外薬 4819 150 +16.23
オリンパス 2239.5 91 +13.13
信越化 16755 345 +12.44
TDK 14290 310 +11.18
オムロン 9250 310 +11.18
ネクソン 3025 110 +7.93
KDDI 3044 28 +6.06
ファナック 25945 160 +5.77
バンナムHD 9579 144 +5.19
アドバンテ 7260 70 +5.05
太陽誘電 4600 140 +5.05
第一三共 3740 39 +4.22
リクルートHD 4612 37 +4.00
セコム 10450 80 +2.88
エーザイ 7801 72 +2.60
JPX 2567 68 +2.45
トレンド 5670 60 +2.16
○値下がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
ファーストリテ 83510 -170 -6.13
ヤマハ 5760 -160 -5.77
テルモ 4187 -29 -4.18
ホンダ 3003 -54 -3.89
アステラス薬 1594.5 -20 -3.61
東京海上 5407 -144 -2.60
大塚HD 4342 -61 -2.20
トヨタ 7291 -59 -2.13
ソニー 9752 -58 -2.09
ブリヂストン 3785 -51 -1.84
ダイキン 23840 -50 -1.80
カシオ 2022 -44 -1.59
コマツ 2584 -37 -1.33
京王 7780 -180 -1.30
JR東海 14030 -340 -1.23
伊藤忠 2795.5 -33.5 -1.21
SUBARU 2183 -33.5 -1.21
京セラ 6075 -14 -1.01
MS&AD 3141 -88 -0.95
コムシスHD 3170 -25 -0.90