8日前引け時点の日経平均構成銘柄の騰落数は、値上がり78銘柄、値下がり142銘柄、変わらず5銘柄となった。
日経平均は3日続落。72.33円安の26475.11円(出来高概算5億株)で前場の取引を終えている。
週明け7日の米株式市場でNYダウは5日ぶりに反落し、148ドル安となった。新型コロナウイルス感染者数や入院患者数の急増を受けて外出規制の強化が広がっており、追加経済対策を巡る協議の先行き不透明感も加わって、景気敏感株を中心に売りが出た。ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は0.4%の上昇となり、連日で過去最高値を更新。本日の日経平均はNYダウが下落した流れを引き継いで167円安からスタートすると、朝方には一時26327.08円(220.36円安)まで下落した。ただ、米ハイテク株高を受けてエムスリーなどの値がさグロース(成長)株が買われ、日経平均は26500円台まで値を戻す場面もあった。
個別では、ANAやJALといった空運株が軟調。ANAは公募増資に係る価格決定を受けて朝方プラス圏に浮上する場面もあったが、新型コロナ感染拡大への懸念が根強いようだ。ソフトバンクG、ファーストリテ、ソニーは小安い。また、東製綱やMDVが東証1部下落率上位に顔を出している。一方、前述のエムスリーが6日ぶりに反発し、2%超の上昇。任天堂、東エレク、リクルートHD、SUMCOも堅調で、政府が水素利用量の目標設定を検討との報道を受けて岩谷産などは急伸している。また、タツタ線がストップ高を付け、デンソーが株式交換で完全子会社化すると発表したジェコーはストップ高水準での買い気配が続いている。
セクターでは、空運業、医薬品、石油・石炭製品などが下落率上位。半面、サービス業、建設業、鉄鋼などが上昇率上位だった。東証1部の値下がり銘柄は全体の36%、対して値上がり銘柄は59%となっている。
値下がり寄与トップはファナックとなり1銘柄で日経平均を約14円押し下げた。同2位はテルモとなり、第一三共、京セラ、オリンパスなどがつづいた。
一方、値上がり寄与トップは東京エレクトロンとなり1銘柄で日経平均を約20円押し上げた。同2位はエムスリーとなり、アドバンテスト、リクルートHD、積水ハウスなどがつづいた。
*11:30現在
日経平均株価 26475.11(-72.33)
値上がり銘柄数 78(寄与度+86.52)
値下がり銘柄数 142(寄与度-158.85)
変わらず銘柄数 5
○値上がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
東エレク 37440 550 +19.81
エムスリー 8640 190 +16.42
アドバンテ 7690 180 +12.96
リクルートHD 4092 36 +3.89
積水ハウス 2052 93.5 +3.37
エプソン 1676 40 +2.88
太陽誘電 4730 70 +2.52
アサヒ 4497 59 +2.12
楽天 1035 38 +1.37
宝HD 1270 35 +1.26
サイバー 6990 170 +1.22
KDDI 2974 5 +1.08
カシオ 1911 29 +1.04
セコム 9789 29 +1.04
小田急 3220 55 +0.99
京王 7840 130 +0.94
スクリン 7250 130 +0.94
キヤノン 1978 15.5 +0.84
デンカ 3775 115 +0.83
リコー 760 22 +0.79
○値下がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
ファナック 25465 -400 -14.40
テルモ 4062 -92 -13.25
第一三共 3386 -98 -10.59
オリンパス 2189.5 -52.5 -7.56
京セラ 6094 -105 -7.56
中外薬 4977 -61 -6.59
スズキ 5346 -165 -5.94
アステラス薬 1479 -28.5 -5.13
ファーストリテ 85150 -120 -4.32
TDK 14420 -120 -4.32
富士フイルム 5582 -113 -4.07
エーザイ 7506 -109 -3.93
信越化 17200 -100 -3.60
ダイキン 23120 -100 -3.60
資生堂 7309 -91 -3.28
ホンダ 3078 -40 -2.88
ソフトバンクG 7111 -12 -2.59
塩野義 5584 -71 -2.56
バンナムHD 9320 -64 -2.30
7&iHD 3440 -63 -2.27