弊社の深井裕樹が、本格的にストレッチYouTube番組「ズボラストレッチ」を始めたのは、ちょうど1年ほど前のこと。去年まで、年収400万円のダメサラリーマンだった深井が、今では広告収入だけで1桁違う金額を得ています。副業YouTuberから始めて、たった1年で登録者数を50万人以上増やした深井の事例は、多くのサラリーマンの方にとっても、示唆に富んでいるのではないかと思います。(俣野成敏の『サラリーマンを「副業」にしよう』実践編)
※有料メルマガ『俣野成敏の『サラリーマンを「副業」にしよう』実践編』2020年12月20日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会に初月すべて無料のお試し購読をどうぞ。
プロフィール:俣野成敏(またのなるとし)
ビジネス書著者、投資家、ビジネスオーナー。30歳の時にリストラに遭遇。同時に公募された社内ベンチャー制度で一念発起。年商14億円の企業に育てる。33歳で東証一部上場グループ約130社の中で現役最年少の役員に抜擢、さらには40歳で本社召還、史上最年少の上級顧問に就任。独立後は、フランチャイズ2業態6店舗のビジネスオーナーや投資家としても活動。投資にはマネーリテラシーの向上が不可欠と感じ、その啓蒙活動にも尽力している。自著『プロフェッショナルサラリーマン』が12万部シリーズ、共著『一流の人はなぜそこまで、◯◯にこだわるのか?』が13万部のシリーズに。近著では『トップ1%の人だけが知っている』(日本経済新聞出版社)のシリーズが12万部となる。自著と共著を交えた異なる3分野でベストセラーシリーズを放ち、著作累計は48万部に。ビジネス誌の掲載実績多数。『MONEY VOICE』『リクナビNEXTジャーナル』等のオンラインメディアにも多数寄稿。『まぐまぐ大賞(MONEY VOICE賞)』を4年連続で受賞している。2020年より、サラリーマン以外の本業をつくるための副業オンラインアカデミー『The Second Phase(TSP)』を創設。数多くのサラリーマンが集っている。
2020年は真の「YouTuber元年」だった
外出規制や自粛を勧告されることの多かった2020年は、真の意味での「YouTuber元年になった」といっても過言ではないかもしれません。
弊社の深井裕樹が、本格的にストレッチYouTube番組「ズボラストレッチ」を始めたのは、ちょうど1年ほど前のこと。去年まで、年収400万円のダメサラリーマンだった深井が、今では広告収入だけで1桁違う金額を得ています。
副業YouTuberから始めて、たった1年で登録者数を50万人以上増やした深井の事例は、多くのサラリーマンの方にとっても、示唆に富んでいるのではないかと思います。
※本記事は、深井くんへの取材をもとに、筆者(俣野)が適宜内容を補って執筆しています。
プロフィール:深井裕樹(ふかい ゆうき)
新卒で大日本印刷に就職するが、大企業になじめず1年半で退職。学生時代の先輩の勧めで横浜家系ラーメン店に転職。最年少で店長に抜擢されるも、上司との人間関係に悩み、あえなく退社。持病の坐骨神経痛をキッカケに通っていた業界No1のストレッチ専門店に転職する。
その後、ストレッチトレーナーとして、社内で月間売り上げ1位を獲得。その勢いで店長選挙に打って出るが、続けて落選。3度目の正直で当選したものの、再び人間関係につまずき、9ヶ月で自ら店長の座を降りる結果に。ところが、店長時代に始めたWebマーケティングの才能が開花し、店の新規顧客を最大3倍にすることに成功。そのスキルをSNSマーケティングに応用したYouTube番組「ズボラストレッチ」で人気に火がつき、現在の登録者数は58万人を超える。
YouTube年間ランキングで10位!の快挙
ここのところ、人気YouTuberが盛んにテレビに出演したり、逆にTVタレントが進出したりと、非常に注目度が高くなっているYouTube。そのため、最近はYouTubeを撮るために専任のカメラマンを雇ったり、高価な器具を買いそろえたりする人も多いと聞きます。
一方、深井はというと、副業YouTuberからスタートし、自分1人で「スマホ撮り→アップ」を繰り返すことで、ある程度まで数字を伸ばしてきました。これが、副業としてYouTubeを始めやすい理由の1つになっています。お金をかけなくても、アイデア次第でいくらでも数字を伸ばせるのが、YouTubeの魅力です。
実は「2020年にYouTubeの登録者数を伸ばしたランキング」で、深井の「ズボラストレッチ」が10位にランクインしました!
※出典:AMP News(2020年12月8日)
これは、とても1年前には予測できなかったことです。
こちらが、深井のYouTube番組「ズボラストレッチ」です。
番組を開いてみてください。ファンからのコメントを読むと、“深井愛”にあふれていることがわかると思います。
なぜ、ここまで多くのファンを獲得するに至ったのでしょうか?
当然ながら、深井の他にも、たくさんのストレッチトレーナーがYouTubeに参入しています。YouTubeは、誰でも無料で参加できるため、差別化が重要な要素になってきます。
差別化とは、たとえば「突出した技術を持っている」「ある分野において博識である」「話術が巧みである」等々。
通常、トレーナー業をしている人は、視聴者から「この人みたいになりたい」と思ってもらうために、日々欠かさずトレーニングをしているような強者ぞろいです。
ところが、自ら「甘いものが大好き」「運動が嫌い」「カラダがめちゃ硬い」という“ズボラなトレーナー”を自認しているのが深井です。
これも、立派な差別化になっているわけです。
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「ありのままの自分」が差別化になる
実のところ、深井も最初からズボラトレーナーを名乗っていたわけではありません。
深井も、はじめは普通のストレッチトレーナーとして活動していました。しかも、最初の頃は他人を出演させていました。同じトレーナー仲間の中で、カメラに抵抗感のない人に頼んで、演じてもらっていたのです。
何事も、初めてやることは「その道の先生に付いて習う」というのが王道です。当然、深井も自らの成長に合わせて、その都度、別のYouTuberに師事してきました。
これはまだ、深井がYouTubeを始めて間もない頃の話です。ある日、最初の頃に師事していたYouTuberが、深井に向かって「好きでないことは続けられないんじゃない?」と言いました。師匠は、深井がストレッチを好きではないことを知っていました。
これを聞いた深井は、「確かに、これでは登録者数100万人まで続けられそうもないな」と感じたといいます。実際、「どのストレッチをどういう組み合わせで、どの順番で演じていくのか?」を考えながら、それを他人に演じてもらうのは大変でした。
当時の深井チャンネルの登録者数は2~3万人。しかし、師匠の言葉をキッカケに、「本当のことを話そう」と決意しました。深井は自ら出演し、「自分はストレッチトレーナーですが、食事も気をつけていないし、運動も嫌いです」と公言。内心、「これでもう炎上して終わりだな」と覚悟を決めたそうです。
ところが、そこから「深井さんに習いたいです」というコメントが殺到。勇気を奮って、本当の自分で勝負したところ、道が開けたのです。
実際、深井は誰よりも面倒臭がりでズボラです。しかし「だからこそ、視聴者のみなさんと一緒に頑張りたい」という姿勢を見せ、それが多くの視聴者の心をつかみました。
現在、トレーナー業をやっている人は、サボらずにトレーニングを進められる人だからこそ、トレーナーになれたのだと思います。
でも、一般の人はそういうわけにはいきません。ほとんどの視聴者が「トレーニングをしたい」「痩せたい」「でも続けられない」という人たちです。
それまで、人々のそういう気持ちに寄り添うトレーナーというのは、ほぼいませんでした。「痩せたいんだから、視聴者がトレーニングをするのは当たり前」という前提のチャンネルばかりだったのです。
強者が狙っていない“隙間”を見つける
現在のYouTubeは、依然、成長期にあり、市場がドンドン拡大しています。世界で毎月20億人以上のユーザーがログインし、1日あたりの動画視聴時間は10億時間を超え、視聴回数も数十億回に上るといいます。
※参考:プレスルーム(数字で見るYouTube) – YouTube
これだけ大きな市場ですから、視聴者のニーズも多岐に渡っています。ストレッチでいうと、「スタジオに行くだけじゃなくて、家でも鍛えたい」というユーザーもいる一方で、「なるべく楽をして痩せたい」という人もいるでしょう。こうした多様なニーズを持つ視聴者を、ひとまとめにターゲットにすることなどできません。
大事なのは、「誰が自分のお客さんなのか?」ということです。
深井も、最初は“筋トレ好きのトレーナー”を演じていました。しかし、早々に「このまま背伸びをした状態は、いつまでも続けられない」ということに気づきました。他人になろうとするのをやめて、ありのままの自分であることに勝負を賭けたことが、実を結んだのです。
通常、自分をブランディングする方法とは、大きく分けて2つあります。それは、以下の2つです。
1. 強者のマネをすること
2. 強者が相手にしていない分野でブランディングすること
強者のマネをするというのは、強者と同じ路線で勝負をする、ということです。しかしこの場合は、どうしても二番煎じになりがちですので、1番で差別化するのは難しいのが実情です。
もし、副業でYouTubeを始めることをお考えの方がいるのであれば、オススメは2番です。市場が大きくなれば、それだけ隙間が生まれやすくなります。そこを狙うわけです。
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『俣野成敏の『サラリーマンを「副業」にしよう』実践編』(2020年12月20日号)より一部抜粋
※タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による
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老後2000万円問題、働き方改革、残業規制、等々。政府も会社も「自助努力で生きよ」と突き放す中、コロナ・ショックによるリストラが追い討ちをかけています。自己責任の名のもとに始まった大副業時代を生き抜く術とは?『プロフェッショナルサラリーマン(プレジデント社)』『一流の人はなぜそこまで○○なのか?シリーズ(クロスメディア・パブリッシング)』『トップ1%のお金シリーズ(日本経済新聞出版社)』等、数々のベストセラーを世に送り出してきた著者が、満を持して『サラリーマンを「副業」にしよう(プレジデント社)』を発売。マネーとビジネスの両面から、サラリーマンを副業にするための情報をお届けします。