日経平均は反落。1日の米国市場でNYダウは大幅反発し、603ドル高となった。新型コロナウイルスワクチンの普及加速が期待されるとともに、米国債市場の落ち着きや製造業景況感の向上も好感された。本日の日経平均はこうした流れを引き継いで276円高からスタートすると、寄り付き直後には一時29996.39円(前日比332.89円高)まで上昇。ただ、節目の3万円に届かず失速すると、海外株安が重しとなってマイナス転換した。後場には下げ幅を広げ、29314.82円(同348.68円安)まで下落する場面があった。
大引けの日経平均は前日比255.33円安の29408.17円となった。東証1部の売買高は12億9267万株、売買代金は2兆6132億円だった。業種別では、海運業、空運業、鉱業が下落率上位だった。一方、水産・農林業、その他金融業、機械が上昇率上位だった。東証1部の値下がり銘柄は全体の61%、対して値上がり銘柄は34%となった。
個別では、ファーストリテが3%近い下落。朝方には取引時間中の上場来高値を更新したが、日経平均の下落とともに弱含んだ。ソフトバンクG、ソニー、任天堂もさえない。前日にLINEとの経営統合を果たしたZHDだが、材料出尽くし感から5%近い下落。JALなどの空運株やH.I.S.などの旅行関連株も下げが目立った。また、第三者割当増資の実施を発表したサンデンHDはストップ安水準で取引を終えた。一方、キーエンス、SUMCO、武田薬が堅調。ビットコイン価格の再上昇でマネックスGなどの関連銘柄も買われた。強気の投資判断が観測されたスシローGHDやローランドは大きく上昇し、業績上方修正を発表したヒマラヤはストップ高水準で取引を終えた。