15日大引け時点の日経平均構成銘柄の騰落数は、値上がり186銘柄、値下がり34銘柄、変わらず5銘柄となった。
日経平均は小幅に5日続伸。12日の米国市場でNYダウは293ドル高と6日続伸し、3日連続で過去最高値を更新した。新型コロナウイルスワクチンの普及による景気回復への期待から買いが入った。ただ、長期金利が再び1.6%台に上昇したことを受け、ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は反落。週明けの日経平均は86円高からスタートし、朝方には一時29884.73円(前週末比166.90円高)まで上昇したが、バリュー(割安)株が買われる一方でグロース(成長)株の一角に売りが出て、マイナスに転じる場面もあった。
大引けの日経平均は前週末比49.14円高の29766.97円となった。東証1部の売買高は15億4166万株、売買代金は2兆9345億円だった。業種別では、海運業、空運業、銀行業が上昇率上位で、その他も全般堅調。情報・通信業と電気機器の2業種のみ下落した。東証1部の値上がり銘柄は全体の82%、対して値下がり銘柄は15%となった。
値上がり寄与トップはファーストリテ、同2位は楽天となり、2銘柄で日経平均を約36円押し上げた。また、日経平均構成銘柄の上昇率トップは楽天で24.10%高、同2位は三井E&Sで7.78%高だった。楽天は、日本郵政との資本提携報道が伝わり先週末は後場から急伸、引け後には資本・業務提携の合意を正式に発表したこともあり、本日は一段と買い進まれる展開になった。
一方、値下がり寄与トップはソフトバンクG、同2位は東エレクとなり、2銘柄で日経平均を約81円押し下げた。また、日経平均構成銘柄の下落率トップはシャープで6.57%安、同2位はコナミHDで3.93%安だった。シャープは、先週末に第3四半期決算を発表、市場予想を40億円程度上振れる着地となったものの、堺ディスプレイプロダクトの株式売却の撤回がネガティブ視されたもよう。
*15:00現在
日経平均株価 29766.97(+49.14)
値上がり銘柄数 186(寄与度+217.26)
値下がり銘柄数 34(寄与度-168.12)
変わらず銘柄数 5
○値上がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
ファーストリテ 95390 690 +24.85
楽天 1545 300 +10.80
京セラ 7556 114 +8.21
ホンダ 3320 100 +7.20
トヨタ 8340 195 +7.02
リクルートHD 5139 64 +6.91
KDDI 3510 31 +6.70
セコム 9726 121 +4.36
塩野義 6088 120 +4.32
デンソー 7362 116 +4.18
富士フイルム 6418 114 +4.11
中外薬 4553 36 +3.89
7&iHD 4436 101 +3.64
武田 4102 88 +3.17
大塚HD 4671 86 +3.10
日揮HD 1453 81 +2.92
NTTデータ 1767 16 +2.88
日立建 3605 75 +2.70
SUBARU 2191.5 73 +2.63
エーザイ 7529 72 +2.59
○値下がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
ソフトバンクG 10370 -265 -57.26
東エレク 41560 -660 -23.77
ダイキン 22500 -475 -17.11
コナミHD 7090 -290 -10.44
信越化 18185 -240 -8.64
アドバンテ 8600 -110 -7.92
エムスリー 7652 -75 -6.48
TDK 15240 -170 -6.12
シャープ 1863 -131 -4.72
オムロン 8760 -120 -4.32
ファナック 27120 -110 -3.96
安川電 5400 -110 -3.96
太陽誘電 5400 -80 -2.88
日東電 9490 -50 -1.80
第一三共 3212 -11 -1.19
スクリン 8380 -150 -1.08
スズキ 4874 -26 -0.94
富士通 16010 -235 -0.85
アルプスアル 1506 -20 -0.72
日製鋼 2663 -95 -0.68