東京外為市場でドル・円は1ドル=108円80銭台で推移。日銀総裁は午前の発言で、物価目標であるインフレ2%はグローバルスタンダードであり、変更すべきでないとの見方を示した。また、現時点のETFの買い入れ停止や売却は考えていないと述べた。そのほか、個別株への影響を考慮してTOPIX型ETFのみを買い入れる方針を表明している。
一方、東京株式市場は日経平均が543.15円安と大幅安で午前の取引を終了した。日銀のETF買入がTOPIX型に一本化されることで、日経平均に寄与度の高い、ファーストリテイリングなどが需給悪化するとの懸念から下落しており相場の重しとなっているようだ。ファーストリテイリングが2910円安で、日経平均に104円のマイナスの寄与度、ダイキンが880円安で31円の同などとなっている。また、ルネサスエレクトロニクスの工場火災によるサプライチェーンへの影響が懸念され、業種別指数では輸送用機器が下落率1位となり、リスクセンチメントを悪化させているようだ。