[日経平均株価・TOPIX(表)]
日経平均;29381.49;+207.34
TOPIX;2000.26;+10.08
[寄り付き概況]
23日の日経平均は207.34円高の29381.49円と3日ぶり反発して取引を開始した。前日22日の米国株式市場は上昇。ダウ平均は103.23ドル高の32731.20ドル、ナスダックは162.31ポイント高の13377.54で取引を終了した。予想を下回った2月中古住宅販売件数やシカゴ連銀全米活動指数を嫌気し寄り付き後、下落。しかし、長期金利の低下を受けたハイテク株の上昇に支えられ、ダウも上昇に転じた。さらに、バイデン政権が最大3兆ドル規模の大型公共投資を検討していると報じられると、景気回復への期待が一段と強まり、引けにかけて上げ幅を拡大した。
米国株高を受けた今日の東京株式市場は買いが先行した。米国市場で主要3指数がそろって堅調だったことが東京市場の株価支援要因となったほか、昨日までの2営業日で日経平均が1000円を超す下げとなった後ということもあり、自律反発狙いの買いも入りやすかった。一方、今週は米国債の入札ラッシュとなることもあり、米長期金利上昇に対する警戒感が継続しているほか、欧米と中国の対立の先行きを懸念する向きもあったが、寄り付き段階では買いが優勢だった。
セクター別では、ゴム製品、医薬品、電気機器、その他製品、情報・通信業などが値上がり率上位、空運業、鉄鋼、銀行業、保険業、海運業などが値下がり率上位に並んでいる。東証1部の売買代金上位では、ソフトバンクG、任天堂、東エレク、キーエンス、ソニー、日本電産、レーザーテック、エムスリー、信越化、アドバンテスト、ルネサスなどが上昇。他方、三菱UFJ、東京海上、ダイキン、ANA、資生堂、デンソー、日本製鉄、JR東、商船三井などが下落している。