時間の使い方が上手な富裕層は、連休をどのように過ごしているのでしょうか?休み明けもパフォーマンスを落とさず、充実した休暇を過ごすための3つのポイントを紹介します。(『STAGE~人生の舞台で輝くためのライフスタイルマガジン~』渋谷豊)
プロフィール:渋谷豊(しぶや ゆたか)
ファイナンシャルアカデミーグループ総合研究所(FAG総研)代表、ファイナンシャルアカデミー取締役。シティバンク、ソシエテ・ジェネラルのプライベートバンク部門で約13年に渡り富裕層向けサービスを経験し、独立系の資産運用会社で約2年間、資産運用業務に携わる。現在は、ファイナンシャルアカデミーで取締役を務める傍ら、富裕層向けサービスと海外勤務の経験などを活かし、グルーバル経済に関する分析・情報の発信や様々なコンサルティング・アドバイスを行っている。慶応義塾大学大学院経営管理研究科(MBA)修了。
ファイナンシャルアカデミー:http://www.f-academy.jp/
富裕層がGWを200%楽しむために守っている「3つのこだわり」
休日と休暇の違いは?
時間の使い方が上手な富裕層は、連休をどのように過ごしているのでしょうか?休み明けもパフォーマンスを落とさず、充実した休暇を過ごすための3つのポイントを紹介します。
ところで、ゴールデン・ウィークは、「連続休暇」と「連続休日」のどちらの表現が正しいか気になりませんか? なぜ、この質問をするかというと、世間的に休日と休暇の違いがあまり認識されていないからです。
急に固い話になってしまいますが、労働基準法によると、休日は「労働義務のない日」、休暇は「労働義務のある日に労働が免除される日」だそうです。
今回、カレンダーの通りに休む人は「連続休日」、有給休暇をプラスする人は「連続休暇」になりますね。
さぁ、疑問も解決した所で、富裕層が心がけている「3つのこだわり」の解説に進みたいと思います。
こだわり1:場所ではなく気候で決める
みなさんは、休暇の計画はどのように立てますか? 多くの人は、「行きたい場所」「好きな国」などを真っ先に考えて計画を立てているのではないでしょうか。行きたい所に行く。これほど楽しいことはありません。
でも、富裕層は、場所よりも優先することがあります。それは「気候」です。なぜでしょうか? それは、みなさんと少しだけ大事にしていることが違うからです。
富裕層にとって休暇の一番の目的は、「体と心を休める貴重な時間」なのです。だからこそ、その人にとって望ましい気候のもとでゆっくりと好きな時間を過ごす。至福のひとときを目指して移動します。だからかもしれませんが、富裕層は意外にも、GWを国内で過ごす人が多いようです。日本は、この最高の時期を逃すとすぐに雨季に突入します。年に数ヵ月しかない最高の時期は、国内を満喫する。そんな感じでしょうか。芋を洗うような人混み、チェックインカウンターにたどり着くまでの大蛇のような列に並んでいては、身体も心も休まりません。
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こだわり2:起床時間を変えない
休暇になると、寝る時間が遅くなったり、遅く起きたりと、「遅寝・遅起き」になる人が多いと思います。休みになると、できるだけ睡眠を貪りたいですよね。
でも、富裕層が同じようにゆっくりと睡眠を楽しむかというと、実は違います。ほとんどの人が、睡眠のスタイルはいつもと変えません。特に、起きる時間を変える人はあまりいないようです(ただし、寝る時間がいつもより早くなる人はいます)。
では、なぜ起きる時間を変えないのか。それは、起きる時間が遅くなると生活のリズムが崩れ、睡眠不足のような状態になり、良い休暇を過ごせなくなることを極端に嫌うからです。また、そのリズムが崩れた状態のままで休暇が明けて、生産性が下がった状態で仕事に戻ることが大嫌いなようです。
休暇の正式な定義は「労働義務のある日に労働を免除される」です。つまり、義務の免除を受けた後にリフレッシュして生産性が上がるのが当然なのに、まさか生産性が下がるなど「もってのほか&ありえない」ということです。
こだわり3:食事はすべて予約が取れる店
さて、睡眠のリズムは変えない。でも、起きている時間を目一杯楽しむとなると、時間のムダを省かなければなりません。そうでないと、心地よい休暇にはなりません。
ということで、富裕層は、休暇中の2つの大きな時間のムダ「渋滞と行列」を徹底的に省きます。今回は渋滞の話はナシですが、外食の際の行列との戦い方をお伝えします。
富裕層の行列の回避策はすごく単純です。
- 予約可能なお店にしか行かない
- 休暇中は常に2食先をイメージする
んっ? (1)は簡単ですが、(2)は少しわかりづらいかもしれません。2食先を考えるイメージは、次のような感じです。朝食中にディナー考え、ランチの最中には翌日の朝食、ディナーの時は翌日のランチの計画を練る。富裕層ってどれだけ食いしん坊かっ!と思うかもしれませんが、実はこれは合理的な方法なのです。
例えば、ランチのときを想像してみましょう。ランチを食べ始めたときは、ディナーは予約済みの状態です。ということで「今晩どうする?」という会話にはならず、バタバタしません。一方、ランチの時は、今朝食べた記憶や満足度がまだ鮮明なので、明日への朝食への野望やアイデアに満ち溢れていますよね。だからこそ、素敵な朝食をチョイスできます。
このようにバタバタせず、しかも素敵な食事を先回りしてチョイスできるゴールデン・ローテーションを取り入れているのです。
『STAGE』最高の休暇を過ごす富裕層の3つのこだわり より
※記事タイトル・本文見出しはMONEY VOICE編集部による
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