日経平均ボラティリティー・インデックス(投資家が将来の市場変動の大きさをどう想定しているかを表した指数)は17日、前日比-4.04pt(下落率6.65%)の56.63ptと低下した。なお、高値は60.74pt、安値は53.45pt。前日の欧米市場では、各国の金融緩和政策の発表を受けながらも、新型コロナウイルス拡大による世界景気減速を止めるには不十分との懐疑的な見方が優勢となり、NYダウが3000ドル近く下げるなど世界的に株式市場の暴落が再び起こった。この流れから、東京市場でも大荒れが警戒されたが、安値圏にある日経平均は日銀のETF買いなどの思惑も下支えに、予想外に底堅く推移し、一時17300円近くまで上昇する場面もあった。こうした底堅さを受けて下値不安がやや和らいだのか、市場の警戒度合いを表す日経VIは低下した。ただ、依然として50pt台後半の高水準に留まっている。
【日経平均VIとは】
日経平均VIは、市場が期待する日経平均株価の将来1か月間の変動の大きさ(ボラティリティ)を表す数値です。日経平均株価が急落する時に急上昇するという特徴があり、日経平均株価と通常は弱く逆相関する傾向があります。一方、数値が急上昇した後に、一定のレンジ(20~30程度)に回帰するという特徴も持っています。