先週末と同じような展開で先物主導で売られました。特に売り材料があったということではなく引き続き持高調整の売りが出て売られたということでしょう。(『清水洋介の日々是相場 -夕刊-』清水洋介)
先物主導の売りで6日続落、日経終値は-390円安の15,732.82円
日経平均:15,732.82円(-390.45円)
≪東証一部≫
売買高:22億3,387万株
売買代金:2兆2797億1000万円
値上り銘柄数:43銘柄
値下り銘柄数:1,896銘柄
騰落レシオ(25日):101.57%(-4.97%)
為替:1ドル=110.86円
市況概況
先週末と同じような展開で先物主導で売られました。特に売り材料があったということではなく引き続き持高調整の売りが出て売られたということでしょう。外国人売買動向(市場筋推計、外資系5社ベース)は小幅買い越しとなったのですが、先物売り、現物買いの流れと言うことで先物先行で売られ下値を試す動きになりました。
16,000円水準を割り込むと一気に売られましたが、昼の時間帯にはいったん下げ渋りとなりました。後場に入ると戻りかける場面も何度か見られたのですが、上値の重さを確認しては売り直されるということで戻らず、結局最後まで先物の売りが止まらず安値圏での引けとなりました。
日経平均株価 5分足(SBI証券提供)
米ドル/円 5分足(SBI証券提供)
小型銘柄も手仕舞い売りに押されるものが多く総じて軟調となりました。買い手控え気分が強いなかでちょっとした手仕舞い売りに押されたという感じです。東証マザーズ指数、二部株指数、日経ジャスダック平均と揃って大幅安となりました。先物は引き続き断続的な売りが出て大きく指数を下押す要因となりました。目先筋に加え、先物売りの現物買いの動きもあったようで、大幅下落の要因となっていました。
依然として買い気に乏しい中で先物主導での売りが続いています。「為替が円高」ということが大きく取りざたされていますが、円高で売られているというよりは先物主導で株が売られ、株が売られることで円高になり、円高となって株が売られるということなのでしょう。先物売りがどこで止まるかで底入れとなるかどうかが決まりそうです。逆に言えば、先物の売りが止まらないと米国が高くても、円安となっても下落が止まらないということなのでしょう。
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テクニカル分析
日経平均
雲を割り込んだ格好で「三役逆転」となりました。ここから下値を探る動きになるかこのまま雲の下限に沿っての調整となりそうです。
キユーピー<2809>
一気に雲や75日移動平均線を抜けて来ました。「三役好転」と言うことで雲のサポートを確認しながら堅調な展開が続きそうです。
銘柄ピックアップ
キユーピー<2809>2,791円(-302円)
昨日の引け後に減益決算を発表、実質的に営業利益がしっかりと増益になっていることが好感されて買われ、買い気配から始まって大幅高となりました。
デイトレ日誌
16,000円を割り込まないということで考えていたので、ロスカットに引っかかりました。先に大きく利益を出した分の巻き戻しで大きな損失となりましたが、ここらあたりで下げ止まれば、何とかなりそうな感じです。
珍しくヘッジのヘッジでプット買いなども行いましたが、持ち切れず、小幅の利益を確保するにとどまりました。さすがに最後まで持ち切れないという感じですが、止まると思ったところで止まらないので、ことのほか苦労しています。
時間を味方につけるという方向には変わりないのですが、うまく使い切れず、やはり少し焦ると損失に繋がります。それでもしっかりと利益を確保しながらしのいで行くしかないので、うまくこなしていければいいのではないかと思います。
方向感がつかみにくい感じです。ちょっとした先物の売り買いに振り回されてしまいそうです。こうした時はじっとしているのが良いのでしょうが、どうしてもじたばたして苦労してしまいます。落ち着いて対処して行きたいところです。
『清水洋介の日々是相場 -夕刊-』(2016年4月5日号)より
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