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17日の米国市場ダイジェスト:NYダウ86ドル安、低調な地区製造業景気指数や米中対立を警戒

■NY株式:NYダウ86ドル安、低調な地区製造業景気指数や米中対立を警戒

米国株式相場はまちまち。ダウ平均は86.11ドル安の27844.91ドル、ナスダックは110.42ポイント高の11129.73ポイントで取引を終了した。中国人民銀行が市場に資金を供給したため上昇で寄り付いたが、ニューヨーク地区連銀製造業景気指数が予想を下回ったほか、著名投資家のバフェット氏が銀行株を売却したことが明らかとなりダウの重しとなった。また米中高官の第1段階貿易協定を巡る会合が延期され、米国政府が中国ファーウェイへの制裁強化を発表し、米中対立への懸念も根強い。一方、ハイテクは終日堅調に推移。セクター別では、自動車・自動車部品が上昇した一方で、銀行、保険が下落した。

大手銀のJPモルガン(JPM)やウェルズファーゴ(WFC)、ゴールドマン・サックス(GS)を著名投資家バフェット氏が率いるバークシャーハサウェイ(BRK/B)が売却したことが明らかとなり、各社とも下落。一方で同社が新規取得した金産出会社のバリックゴールド(GOLD)は大幅上昇。自動車大手のジェネラルモーターズ(GM)はドイツ銀行が買い推奨リストに追加したことが好感され上昇。半導体のエヌヴィディア(NVDA)や電気自動車メーカーのテスラ(TSLA)はアナリストの目標株価引き上げで堅調推移となった。医療サービス会社のテラドック(TDOC)はアナリストによる同社の投資判断引き上げが好感され上昇した。

オンライン小売りのアマゾン(AMZN)はクラウド関連のラックスペーステクノロジー(RXT)への出資を協議していると報じられた。

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■NY為替:ドル弱含み、8月NY連銀製造業景気指数は予想を下回る

17日のニューヨーク外為市場でドル・円は、106円34銭から105円94銭まで下落して106円00銭で引けた。米8月NAHB住宅市場指数は予想を上回り過去最高に並んだが、米8月NY連銀製造業景気指数が予想以上に大幅に低下したため米国債相場が上昇。米債利回りの低下に伴うドル売りが優勢となった。また、トランプ政権が中国ファーウェイへの制裁強化を発表し、米中対立懸念に伴うリスク回避の円買いも優勢となった。

ユーロ・ドルは、1.1849ドルから1.1881ドルまで上昇して1.1872ドルで引けた。ユーロ・円は、126円10銭から125円68銭まで下落。ポンド・ドルは、1.3076ドルから1.3115ドルまで上昇した。ドル・スイスは、0.9086フランから0.9051フランまで下落した。

■NY原油:反発で42.89ドル、ドル安などを意識した買いが入る

NY原油先物9月限は反発(NYMEX原油9月限終値:42.89 ↑0.88)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物9月限は、前営業日比+0.88ドルの1バレル=42.89ドルで取引を終えた。時間外取引を含めた取引レンジは41.80ドル−42.97ドル。17日のロンドン市場で41.80ドルまで下げたが、ニューヨーク市場では、ユーロ高・米ドル安の相場展開を意識して42.97ドルまで上昇した。

■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC)  25.90ドル   -0.57ドル(-2.15%)
モルガン・スタンレー(MS) 51.28ドル   -1.02ドル(-1.95%)
ゴールドマン・サックス(GS)203.07ドル  -4.90ドル(-2.36%)
インテル(INTC)        48.93ドル   +0.04ドル(+0.08%)
アップル(AAPL)        458.43ドル  -1.20ドル(-0.26%)
アルファベット(GOOG)    1517.98ドル +10.25ドル(+0.68%)
フェイスブック(FB)     261.16ドル  -0.08ドル(-0.03%)
キャタピラー(CAT)      138.72ドル  -1.24ドル(-0.89%)
アルコア(AA)         14.50ドル   -0.14ドル(-0.96%)
ウォルマート(WMT)      135.60ドル  +3.00ドル(+2.26%)

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