いま副業としてYouTuberが注目されています。失敗する人と成功する人は何が違うのか。始めて1年未満、「ズボラストレッチ」でチャンネル登録数23万人超えを果たした深井氏の事例を元に成功法則を解説します。(俣野成敏の『サラリーマンを「副業」にしよう』実践編)
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プロフィール:俣野成敏(またのなるとし)
ビジネス書著者、投資家、ビジネスオーナー。30歳の時にリストラに遭遇。同時に公募された社内ベンチャー制度で一念発起。年商14億円の企業に育てる。33歳で東証一部上場グループ約130社の中で現役最年少の役員に抜擢、さらには40歳で本社召還、史上最年少の上級顧問に就任。独立後は、フランチャイズ2業態6店舗のビジネスオーナーや投資家としても活動。投資にはマネーリテラシーの向上が不可欠と感じ、その啓蒙活動にも尽力している。自著『プロフェッショナルサラリーマン』が12万部シリーズ、共著『一流の人はなぜそこまで、◯◯にこだわるのか?』が13万部のシリーズに。近著では『トップ1%の人だけが知っている』(日本経済新聞出版社)のシリーズが12万部となる。自著と共著を交えた異なる3分野でベストセラーシリーズを放ち、著作累計は47万部に。ビジネス誌の掲載実績多数。『MONEY VOICE』『リクナビNEXTジャーナル』等のオンラインメディアにも多数寄稿。『まぐまぐ大賞(MONEY VOICE賞)』を4年連続で受賞している。2020年より、サラリーマン以外の本業をつくるための副業オンラインアカデミー『The Second Phase(TSP)』を創設。数多くのサラリーマンが集っている。
コロナが副業のきっかけに
今回は「副業YouTuberってどうなの?」をテーマにお届けします。
新型コロナウイルスが経済に与える影響が、徐々に表面化しつつあります。クラウドソーシング大手のランサーズが行った調査によると、回答者のうちの15%の人が、副業を始めた理由は「収入減少のため」だと答えており、「今年の2月以降に副業を始めた」という人が31%に上ったということです。
※参考:副業者の3割、コロナ下で開始 ランサーズ調査 – 日本経済新聞(2020年8月14日配信)
そうはいっても、コロナ禍ですべてのビジネスが下げに転じているわけではありません。逆に、盛り上がりを見せているビジネスも、もちろんあります。その1つがYouTubeです。どんなビジネスにも、必ず上手くいっている人とそうでない人がいます。その違いとは、いったい何なのでしょうか?
今回はYouTubeを事例に、売れている人はどういう点が違うのかを、考察してみたいと思います。
本特集は、開設わずか8ヶ月で登録者数が23万人を超えた人気YouTubeチャンネル「ズボラストレッチ」を運営しているYouTuber、深井裕樹くんへの取材をもとに執筆しました。深井くんは、私がフランチャイズオーナーをしているお店の元社員で、副業としてyouTuberを始めました。現在は、彼の事業を分社化し、彼自身をその子会社の社長にすえています。このような時代だからこそ、一介のサラリーマンでも社長になれるチャンスがあちこちに転がっているわけです。
プロフィール:深井裕樹(ふかい ゆうき)
新卒で大日本印刷に就職するが、大企業になじめず1年半で退職。学生時代の先輩の勧めで横浜家系ラーメン店に転職。最年少で店長に抜擢されるも、上司との人間関係に悩み、あえなく退社。持病の坐骨神経痛をキッカケに通っていた業界No1のストレッチ専門店に転職する。1位になることにこだわりがあり、ストレッチトレーナーとして月間売り上げ1位を獲得。その勢いで店長選挙に打って出るが、続けて落選。3度目の正直で当選したものの、再び人間関係につまずき、9ヶ月で自ら店長の座を降りる結果に。ところが、店長時代に始めたWebマーケティングの才能が開花し、店の新規顧客を最大3倍にすることに成功。そのスキルをSNSマーケティングに応用したYouTube番組「ズボラストレッチ」で人気に火がつき、現在の登録者数は23万人を超える。
YouTuberをすることで、どれくらい稼げるの?
素人であっても、スマホ1つで参入が可能なYouTube。YouTuberの市場も伸び続けている反面、競争も激しくなっています。
ご存じの通り、YouTubeは広告を付けることで、動画の登録者数と再生回数に応じて広告料が支払われる仕組みになっています。その目安となるのが、登録者数1,000人以上、再生回数が4,000時間です。これを超えると、Googleの広告審査を受けることができます。これに通れば、動画ごとに広告を付けるかどうかを選択できるようになります。
広告料の相場は、だいたい月初の登録者数×10円くらいだと考えてもらえばいいでしょう。仮に登録者数が10万人いたとすれば、月に100万円の広告収入が入ることになりますが、実際は動画の内容や知名度などによって、価格が上下します。
たとえば内容がエンタメ系だった場合、基本的に視聴者は1回しか観ないため、広告単価ももう少し下がります。ビジネス系の動画は、相場的には少し高めの設定になっているようです。トレーニング系は、内容的に視聴者が何度も観るため、広告単価も高くなります。
Next: なぜ皆がYouTubeに群がる?3つのメリット/どんな動画を上げるべきか
YouTuberの「3大メリット」
それ以外に、YouTuberとしての知名度が上がると、さまざまなオファーが来ます。セミナー講師、出版の話、コラボ、企業案件等々。放っておいても向こうからくるようになります。
深井くんが、ストレッチ系YouTuberを始めたのは、昨年の9月から。本格的に始めたのは12月からということですから、まだ1年未満です。
YouTuberを始める利点をお話すると、主に以下の3点になります。
<YouTubeが他のプラットフォームよりも有利なポイント3つ>
メリット1:市場調査が楽
「どんなチャンネルにしよう」と考える際に、YouTube公式の分析ツールを使うことで、やる前からある程度、動画の当たり外れがわかります。特集の後半でツールの説明もしますが、無料なのでお金もかかりません。
メリット2:毎日投稿しなくてもいい
Twitter、Instagramなどの場合は、毎日投稿をしないとなかなか思ったような反応を得られませんが、YouTubeの場合は毎日でなくてもOK。もちろん、毎日投稿できるのが一番ですが、週3回コンスタントに投稿できれば、アクセスを伸ばすことは可能です。
メリット3:1つヒットが出ると、そこから派生する
Twitter、InstagramなどSNSの場合は、安定したアクセス数が必要ですが、YouTubeは1回バズると、そこからの派生が期待できます。関連動画という機能があり、バズることで、連動してチャンネル全体が表示されるようになります。この機能があるために、YouTubeは他のメディアよりも軌道に乗りやすい、という特徴があります。
「YouTubeなら、お金もかからずにすぐに始められて、コンテンツ次第で広告料を稼げる」というのですから、参入者が群がるのも無理はありません。
どんな動画をつくればいい? よくある2つのタイプ
YouTube内での過当競争を勝ち抜くためには、魅力的なコンテンツづくりが欠かせません。大事なのは、自分の個性を活かしたコンテンツづくりです。
どのようなコンテンツをつくるか?に関しては、大きく2つに分かれます。それは、以下の2つです。
1:自分の特技を活かしたコンテンツをつくる
2:世の中のニーズと自分のできることを組み合わせたコンテンツをつくる
コンテンツをつくっていく際に、ハードルの1つとなるのが“継続”です。
YouTuberというと、なんだか「好き勝手なことをしゃべって、それで広告料をもらっている楽な仕事」というイメージがあるかもしれません。しかし、実際は地道な作業の積み重ねです。数字もすぐには伸びません。
比率としては、(1)の「特技を活かしたコンテンツづくり」をしているYouTuberが多いでしょう。自分の特技であれば自信もあるし、ある程度のお客さんが付いている場合も多いですから、継続しやすいわけです。
一方、深井くんは(2)の「需要があるコンテンツをつくる」タイプに相当します。深井くんにとってストレッチは仕事であって、好きでも嫌いでもないし、もとから筋トレ好きだったというわけでもありません。だったら、何が彼のモチベーションになっているのかというと“評価”です。「登録者が増える」「アクセスが増える」ことが、継続の原動力となっているのです。
Next: ビジネス成功者もYouTubeではコケる? 必要なのは思考の転換
弱者の戦略とは“マーケットイン思考”で考えること
実は、必ずしもビジネスで成功している人が、YouTubeでも成功しているとは限らないところが、この仕事の難しい点です。
コロナ禍では、多数のセミナー講師が「セミナーが開催できないから」とYouTubeに参入しましたが、鳴かず飛ばずの人が多いのが実情です。
セミナー講師は、もともとビジネスで成功している人が大半ですから、継続性、専門性、知名度と、どれもサラリーマンYouTuberよりも上でしょう。中には専門の機材を揃え、カメラマンや編集者を雇っている人もいます。
それなのに、上手くいかない理由とは何でしょうか?
上手くいかない人は、たいてい自分が話したいことだけを話していることが多いです。要は、「相手は自分の話に興味がある」ことが前提になっているのです。
提供者側の価値観からサービス提供をすることを、プロダクトアウトと言います。「自分が良いと思うものは、他人も良いと思うに違いない」という考え方です。しかし、この方法で成功しているのは、GAFAなどの限られた企業に限られます。
YouTuberでプロダクトアウトが通用するのは、基本的にテレビにレギュラー出演をしているくらい知名度がある人のみです。それ以外の人は、プロダクトアウト向きではありません。
だったら、“その他大勢”である私たちはどうすればいいのかというと、弱者の戦略=マーケットイン思考で考えることです。
マーケットインとは「市場は何を求めているのか?」と考え、それに対して自分ができることを提供するビジネスを行うことを言います。深井くんこそ、まさにこの方法を実践して上手くいった事例、というわけです。
最短最速で人気YouTuberになる方法
深井くんの詳しい経歴については、冒頭のプロフィール欄をご覧いただければと思いますが、彼はもともと器用なタイプではありません。どちらかというと人間関係は苦手なほうで、オタク肌のところがありました――
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『俣野成敏の『サラリーマンを「副業」にしよう』実践編』(2020年7月31日号)より一部抜粋
※タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による
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