稲田議員は、ウクライナをメチャクチャにしたヌランド国務次官補などネオコンとつながる人脈が強く、今回の渡米で米国から日本への次の指令を受け取る代わりに、それなりに地位を確約されるものと思われます。すなわち、日本初の女性総理への道です。
ですので、現在行われている内閣改造は、稲田議員キャリアアップのための内閣改造であることも明らかで、韓国に入国禁止となった稲田議員を中心に、東アジアに緊張がある布陣が強まる見込みと思われますが、韓国とは表面的に友好関係を築く必要も出てくるはずです。
ちなみに、今週国連で安倍首相はオバマ大統領に会うことはできませんでした。また河野克俊統合幕僚長は、昨年12月の時点でデンプシー統合参謀本部議長に「安保法案は来年夏に決まる見込み」と話し、その前提で自衛隊と米軍の連携強化について話していますので、この秋から来年の選挙までは表向き経済政策を前面に出し、裏では安保法案の具体的な行使のための準備をはじめるものと思われます。
これで、東アジアになにかが起こる可能性が、いよいよ高まりますが、共和党内でなにか大きな異変が起きていることをしっかり理解する必要があります。つい数か月前まで「安倍総理ほど米国の言うことを聞いてくれる首相はいないから米国は安倍を大事にしなければならない」と言っていました米太平洋軍元司令官デニス・ブレアが、安倍総理を公然と非難しはじめました。米国共和党の不和があちこちから溢れています。
もし、歴史が同じように繰り返されるなら、なにかが起きる可能性の期間は8年以内となるでしょう。大きなシナリオは、時間をたっぷりかけて着々と進んでいるのは、まだ間違いありません。
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『高城未来研究所「Future Report」』より一部抜粋
著者/高城剛(作家/クリエイティブ・ディレクター)
1964年生まれ。現在、コミュニケーション戦略と次世代テクノロジーを専門に、創造産業全般にわたって活躍。毎週2通に渡るメルマガは、注目ガジェットや海外移住のヒント、マクロビの始め方や読者の質問に懇切丁寧に答えるQ&Aコーナーなど「今知りたいこと」を網羅する。
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