ここから、人間のさらなる進化が始まる
では、その進化はどんなものなのか…というと、激しく麻薬のような感情期間が過ぎ去ると、その後に、「愛着」という感情がでてくるというのです。
しかも、愛の化学作用に関する研究をしているリーボウィッツ博士によると、PEAに変わる脳内物質もできてくるというのです。
PEAに変わる脳内物質、それは「エンドルフィン」という脳内物質。
このエンドルフィンが脳の特定分野にたまってきて、「愛着」という感情がわき起こってくる、というのです。
そして、PEAなき後に大きな力を発揮するというのです。
このエンドルフィンは、情熱的で激しい感情をもたらすPEAとは違い、心を落ち着かせ、苦痛をやわらげ、不安をしずめる働きがあり、互いに安全、安定、静穏といった気分をわけ合うことができ、恋人、夫婦は、平和な気持ちで語らい、食べて、眠ることができるようになる、つまり、恋愛感情より、落ち着いた関係になっていくというのです。
恋から、穏やかな愛へ、という感じでしょうか。
よかった~
愛は終わらないんです、
その先に、穏やかな愛があるのね、
よかった、よかった~
と、手放しで喜びたいところですが、この穏やかな愛は、なかなか簡単にはできてこないのですね。
恋愛感情は、子孫を残すために必要不可欠な情動ですから、自然に湧いてきますが、このエンドルフィンが関与した愛は、互いに努力が必要だというのです。
そうです、PEAなき後のエンドルフィンの愛は、自分たちで作り上げていかねばならないのです。
ことばを変えて言えば、恋愛後の愛は、つくりあげていく、ともいえるのです。
日々の中で
お互いに思いやったり、
お互いに大切にしあったり、してね。
でも、4年後なんて、とっくに過ぎたよ~
もう何十年もたっているから、遅すぎ~ムリ~
なんて方も多くおられると思いますが、大丈夫です、エンドルフィンは今からでも出てきますから。
エンドルフィンは、先ほども書きましたように、互いに安全、安定、静穏といった気分をわけ合うことができるようにサポートしてくれる脳内物質の一つでもありますから、これがあった方が、相手のためだけでなく、自分のためにもいいのは確かです。
せっかく、パートナーといるのに、イライラしてばかり、怒ってばかり、笑顔なし、会話無し、感心なしでは、長い人生、つまらなくなりますからね。
今からでもエンドルフィンを出してみる努力をしてみるのは、いかがでしょうか(笑)
確かにむずかしいかもしれませんが、もしかしたら、もしかしたら、相手のエンドルフィンを引き出せるかもしれませんよ。