思い返せば、その兆候は、週刊文春が甘利経済再生担当大臣の不明朗な現金授受と口利き疑惑を報じ、甘利氏が大臣辞職に追い込まれた先月末がターニングポイントだったと言えるかもしれない。
政権と与党は、
それでも、最大の問題は、経済の先行き。政治化した黒田日銀が3発目の「バズーカ」として放ったマイナス金利導入策は、株高と円安を招くはずだったが、世界経済の先行き不安などを背景とする株価の下落と円高の亢進を止めることさえできず、むしろ促進してしまった可能性がある。だとすれば大失敗。しかも、アベノミクスには有効な手立てが何一つ残っていないことを自ら暴露してしまったようなものだった。あとは世界大で飛び回る投機筋に、私たちの「
宮崎議員の辞職により、4月は補選の月となった。京都3区と北海道5区の衆院補選は、夏の参院選の文字通りの前哨戦として、安倍内閣の残された寿命を占う、格好の試金石となっていくはずだ。
image by: 首相官邸
著者/内田誠(ジャーナリスト)
朝日、読売、毎日、東京の各紙朝刊(電子版)を比較し、一面を中心に隠されたラインを読み解きます。月曜日から金曜日までは可能な限り早く、土曜日は夜までにその週のまとめをお届け。これさえ読んでおけば「偏向報道」に惑わされずに済みます。
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