経済・社会サイクル
米国では、富の偏りが起きて、貧者の反乱が起こり始めている。それが、トランプ氏やサンダース氏の躍進に繋がっている。経済社会にはサイクルがありそうである。経済学者ラビ・バトラは、武力と知識と富の3つの権力でサイクルが起きるという。このサイクルが起きているように思う。
まず、独裁主義で経済開発を行い、安い賃金を武器に経済的なキャッチアップする。フェーズ1。
次に、産業資本が出来て、世界の企業と競争するために技術開発や企業買収で技術のキャッチアップをして、技術開発をするフェーズ2。民主化も起こる。
資本家が、グローバリズムで労働賃金が安い地域に工場を移転させて、収益性を高めるフェーズ3。しかし、資本家は儲けが多くなり、労働者は失業して貧乏人になり、格差が拡大していく。
貧者が怒って、孤立主義的な政治を望み、富者から高額な税金を取るために、資本家は逃げて、経済がメチャクチャになる。フェーズ4。経済合理性はほとんどゼロの貧者の革命が起きる。
当然、経済混乱で独裁者が出てきて、秩序を回復することになる。武力革命の時期。フェーズ5。
そして、フェーズ1になる。というように5つのサイクルを回っていくことになる。今、米国はフェーズ4にいて、日本はフェーズ3にいる。このサイクルを止めることが必要になっている。経済社会原理を経済成長とするからこうなるのである。