先日行われた東京都知事選挙で圧勝、初の女性都知事となった小池百合子氏。この結果に、近隣諸国はどのような反応を見せているのでしょうか。メルマガ『黄文雄の「日本人に教えたい本当の歴史、中国・韓国の真実」』の著者で台湾出身の評論家・黄文雄さんは、小池氏と台湾の知られざる関係を紹介、今後ますます日台の絆は深まるだろうとし、鳥越俊太郎氏を推した野党の共闘を「時代錯誤の野合でしかない」とバッサリ切り捨てています。
【日本】小池百合子新都知事と台湾の意外に深い関係
東京都知事が決まりましたが、中国も韓国もこれを大きく報じています。やはり世界的な都市であるだけに、両国とも関心が高いのでしょう。中国は、当選した小池百合子氏のことを「以前は初の女性防衛大臣だった」という見出しで紹介していることが多いようです。
東京はかつて石原都知事時代に尖閣諸島を都で買い上げようとしたことがありますし、そのときの購入資金を国民から募った寄付金を、現在も「尖閣諸島基金」として管理しています。そうした尖閣をめぐる東京都のかかわりから、元防衛大臣が都知事になったということがクローズアップされているのではないかと思います。
一方の韓国は、舛添前都知事が朴槿恵大統領の要請で進めようとしていた第2韓国学校の設立計画が撤回されるのではないかということを中心に報じています。小池氏は計画を白紙に戻すと明言してきたからです。
● パリ・ローマに続いて東京都に女性知事…東京第2韓国学校の設立計画はどうなるか
その他、東亜日報は小池氏がかつて「韓国が竹島を不法占拠している」と発言したり(日本の国会議員ですからこう言うのは当然のことですが)、河野談話の見直しを求めてきたことがあると紹介、韓国日報も「代表的な保守・右翼政治家」と警戒感をにじませているそうです。
「在日韓国人へのヘイトスピーチを行う極右団体『在特会』で何度も講演したこともある」と報じる韓国紙もあるそうで、韓国では敵意を剥きだしたような報道も見受けられるようです。