また、それとは別の理由として「一番になれる見込みがない」というのも、萎える理由となりました。一番になれる見込みがあるならもう少し娯楽性を楽しめたかもしれませんが、どこまでいっても他者の後塵を拝することになるのは目に見えているので、そんなところに時間は使えない、というのも辞めた理由。
そしてもう一つ、お金もそうだけど、時間投資の対象として考えても、(少なくとも私にとっては)投資時間の総量が膨らむに従って、投資効率が悪くなっていくのが明確に体感できました。
それでも、はじめのうちは
▼自ら話題に乗ることで話題に追随できる
▼セミナーやコンサルのネタになる
▼AR(拡張現実)の実際は、やってみることによってのみイメージを付けられる
▼現在の技術水準を体感できる
▼そこから未来イメージを掴むための一つのきっかけとなる
といったところで「投資対効果」としては、それなりのものは得られました。
が、進めていくうちに「リターンが急激に逓減していく(費用対効果が圧倒的に悪くなる)」のを感じ、やがてはプレイ自体が徐々に作業化していることを体感する、という段になって、ダメだこりゃ、ということで速攻削除の意思決定をしたわけです。
それなりの回収は行った上で、これ以上、深追いする価値はないと判断したので、その後は、一切の未練もなくなり、バッサリと削除し、以来、ますます仕事に没頭できて、精神衛生上も極めて良し、という感じ。
もちろん、以上はあくまで一個人の意見であり、「ゲームするのに、費用対効果とか考えるなんて気持ち悪い」とか、「こんな面白いゲームなのに没頭できないお前の感受性のなさを恥じよ」とか、「たかがゲームなのに、一番になれないからやらないとか、頭おかしいんじゃない」とか、いろんな意見がありそうなのは承知しています。
でも、日々、「ポケモンGOより、はるかに楽しいゲーム(=現実世界で生きること)」を行っているから、あえてことさら、ゲームする動機がまったく生まれてこないんですよね。
現実の世界であれば、思い通りの渦を巻けるし、生きている世界は、入れ子構造的ではない複雑系の世界だし、自分でルール(世界)も作り出せるし、一番になることも出来るのが、この世界。
、、、ということで、開発したゲーム会社、今もプレイしてる人、その他、関係者の皆さまに対し、他意も、悪意も、何にもありません。もちろん、斜に構えているつもりもなく、あくまで、ちょっと変わった(!?)一個人としての、正直な意見を記してみました。
【購読者数 日本一】複数の高収益企業を経営、ベンチャー企業20社超(IT、金融、人材、環境、飲食、セキュリティ等)への投資家としての顔も持つ、ベストセラー「仕事はかけ算」筆者の、すぐに役立つビジネスコラム。
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