今さら世界が追いついた。日本がとっくにやってたモノを持たない生活

 

それと比べると、日本の「パーク24」は、首都圏に住む若い人たちから、「マイカー」を持つ理由を根本的に無くしてしまっています。このライフスタイルの変化が少子化による労働人口の減少と重なると、ここから先、数年間にわたって、年率10%以上のペースで日本の乗用車の売り上げが落ち込んでいっても全く不思議はないと私は見ています。

東京で一人暮らしをする20代後半の知り合い(男性)は、自宅にはテレビがないのはもちろん、冷蔵庫すら置いていないそうです。「ビールが飲みたくなったり、アイスが食べたくなったら、その時にコンビニに買いに行くだけだ。コンビニが俺の冷蔵庫なんだ」と言います。「特殊なケースだ」と感じる人も多いとは思いますが、それが徐々に特殊ではなくなりつつあるのです。

image by: Shutterstock

 

『週刊 Life is beautiful』より一部抜粋

著者/中島聡(ブロガー/起業家/ソフトウェア・エンジニア)
マイクロソフト本社勤務後、ソフトウェアベンチャーUIEvolution Inc.を米国シアトルで起業。IT業界から日本の原発問題まで、感情論を排した冷静な筆致で綴られるメルマガは必読。

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