現代、日本の教室の中では、このような風景はめずらしくありません。多くの先生は、子どもが大好きで、先生になった方々です。しかし、「子ども自身の本性を愛する気持ちを大切にすること」と、「間違った行動を叱る厳しさを放棄すること」は違う、ということを見極めなくてはなりません。「思いや考えについての善悪を教えること」、と同時に、「行動を押しとどめるための『とおる指導』や教育スキルを身につけること」は、必ず両立できます。毎日忙しくクタクタであることは重々承知していますが、教師たる者は、尊い道徳を学び、自らスキルアップする努力を怠ってはなりません。
私は、専門家として、その小学校の校長に、担任の先生を指導すること、世界標準のゴールデン・ルールに則った児童への道徳教育の実施、及び、認知行動療法を基盤とする、社会性やコミュニケーション能力の向上を目指したソーシャルスキルトレーニングを用いた、私のオリジナルの「ソーシャルスキルズ教育」をご提案しました。(注2)
先生が徳ある人として教えるスキルがアップし、教室に正義を取り戻し、子どもたちが成長し、世界の未来に貢献する人々となれますよう心から願っています。
スクールソーシャルワーカー 村崎京子
(注1) 参考記事
「不登校『先生が原因』 認知されず 学校調査と本人調査のギャップから考える」2016年10月16日付ヤフーニュース
(注2)このゴールデン・ルールとは、黄金律(おうごんりつ)とも呼ばれ、多くの宗教、道徳や哲学で見出される「他人にしてもらいたいと思うような行為をせよ」という内容の倫理学的言明である。
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